LINE広告で費用対効果・利益を最大化させるためには、ターゲティング(オーディエンスセグメント)を必ず理解しておきましょう。本記事では、実際のLINE広告の管理画面でのターゲティングの設定方法、LINE広告では設定しないほうがいいターゲティングのノウハウを解説します。LINE広告を活用して効果的なマーケティングをしたい方は、ぜひ本記事をご覧ください!
LINE広告で配信できるターゲットユーザー
LINE広告の月間アクティブユーザーは9.400万人(2022年12月末時点)となっております。日本人口(2023年2月1日時点)で、約1億2500万人なので、LINE広告はなんと「日本人口の約75%」の人が利用しているプラットフォームだと言えます。
LINE広告での配信面
LINE広告には配信面が12つもあり、ユーザーごとに傾向が異なるため多くの配信面があることによってあらゆるユーザーに対応することができます。そのLINE広告の具体的な配信面は下記です。
LINE広告12個の配信面
・トークリスト
・LINE VOOM(旧タイムライン)
・LINEマンガ
・LINE NEWS
・Smart channel
・LINE BLOG
・LINE ポイント
・LINEショッピング
・LINE チラシ
・LINE クーポン
・ウォレット
・LINE広告ネットワーク
幅広い年代や性別を問わずに配信してアプローチすることができます。特に代表的な配信面は、トークリストの最上部に出てくる「トークリスト」、ショート動画が楽しめる「LINE VOOM」、ニュースサービスである「LINE NEWS」です。
LINE広告ネットワークでは、LINEと提携している外部サービスにも配信することができるので、工数なくインプレッションを増やすことができるのでオススメです。その数は6000サービス以上にものぼると言われており、具体的な配信面は非公表です。
LINE広告の6つのターゲティング種類
LINE広告のターゲティングとは、商品やサービスに興味を持つ可能性の高い潜在顧客に対してLINE広告を配信するための広告ターゲット設定機能である。このターゲットの設定は、さまざまなターゲティングオプションを使用して行うことができます。
LINE広告のターゲティングは、LINEのユーザー情報から収集したデモグラフィック情報、携帯電話の利用状況、興味関心情報などを用いて設定することができます。また、会員IDのリストを入力することで、広告ターゲットを設定することも可能です。
⓪大前提
その他のSNS広告でも同様ですが、LINE広告のターゲティング(オーディエンスセグメント)はあらゆる登録情報や行動履歴などから「みなし情報」としてセグメントをしておりますので、念頭に置いてください。
また詳細ターゲティングで情報を絞り込みすぎると配信面が小さくなりすぎて配信できない(インプレッションが出ない)ということが発生する可能性があるので、LINE広告の右上にある「半円グラフのバロメーター」で確認して設定するようにお願いいたします。
LINE広告のターゲティング種類① 年齢セグメント
14歳以下、65歳以上、5歳ごとに区切って配信することができます。他のSNS広告と比較して、18歳以下の年齢が絞り込める点(設定・除外ともに可能)が良い機能と言えるでしょう!
・14歳以下
・15-19歳
・20-24歳
・25-29歳
・30-34歳
・35-39歳
・40-44歳
・45-49歳
・50-54歳
・55-59歳
・60-64歳
・65歳以上
LINE広告のターゲティング種類② 性別セグメント
男性、女性、性別不問で配信することができます。サービス内容によっては性別を限定するケースがあると思いますので、その際は設定を忘れないようにしてください。
・すべて
・男性
・女性
LINE広告のターゲティング種類③ 属性セグメント
ユーザーのパーソナリティーに関する情報を絞り込むことができます。前提で記載したようにあくまでみなしの暫定データなので、理解をした上で設定をお願いします。
・配偶者
既婚/未婚
・子供
子供あり/子供なし
・携帯キャリア
NTTドコモ/au/softbank/楽天モバイル
・推定年収
収入上位51%以下/収入上位21%~50%/収入上位11%~20%/収入上位10%
・職業
フルタイムワーカー/パートタイムワーカー・アルバイト/専業主婦(主夫)
・誕生日
近日中に本人・男性の友だち・女性の友だちが誕生日を迎える
LINE広告のターゲティング種類④ 地域セグメント
LINE広告のエリアに関してはGPSデータをもとにさまざまな指定配信・除外配信が可能です。こちらもみなしのデータですが、サービスによってエリアを限定しなければならないケースがあるのでその際は活用しましょう。他のWeb広告で市区町村でセグメントできないケースがありますが、LINE広告では市区町村まで絞り込めるので、オススメです。
・都道府県別
・市区町村別
・居住地
・勤務地
・現在地
LINE広告のターゲティング種類⑤ 興味・関心セグメント
LINE広告は、ユーザーのスマホ等の利用歴からさまざまな絞り込みができます。個人的な経験上の話になってしまいますが、こちらはFacebook・Instagram広告などと比較すると、精度が少し低くなってしまうので絞り込まず、ノンフィルタで設定することも1つの方法です。
・ゲーム
・デジタル機器、家電
・スポーツ
・職、ビジネス
・ファッション
・家、インテリア、園芸
・テレビ、番組
・音楽
・教育、学習、資格
・金融
・健康
・エンタメ
・ショッピング
・書籍、マンガ
・食べ物、飲み物
・美容、コスメ
・旅行
・自動車(軽自動車/コンパクトカー/ハッチバック/セダン/スポーツカー/ステーションワゴン/ミニバン/SUV(コンパクト)/SUV(ラージ))
LINE広告のターゲティング種類⑥ 行動セグメント
LINE広告はオフライン・オンライン問わず、ユーザーの過去の行動履歴からセグメントをすることができます。特にオフライン情報は取得することが容易ではないので、精度が低いと言っても過言ではないでしょう。
・テレビ視聴頻度
テレビ視聴頻度が高い
テレビ視聴頻度が平均
テレビ視聴頻度が低い
・キャリアの変更歴
過去2年間でキャリアを変更した
過去2年間でキャリアを変更していない
・コンバージョン
ウェブサイトコンバージョンが多い
アプリのインストールが多い
・ゲームプレイタイプ
アドベンチャーゲームプレイヤー
カジュアルゲームプレイヤー
RPGゲームプレイヤー
・モバイル端末の変更
過去2年間で端末を変更した
過去2年間で端末を変更していない
・ネットワークの利用状況
Wi-Fiを利用しない
・店舗での購買経験
ドラッグストア
飲食店
家具屋・インテリアショップ
・転居
転居の可能性がある
直近3ヵ月以内に転居した
直近6ヵ月以内に転居した
・住宅展示場を訪れた可能性が高い
半径100m以内に滞在(直近約3ヵ月以内)
半径50m以内に滞在(直近約3ヵ月以内)
半径50m以内に滞在(直近約1ヵ月以内)
筆者からのLINE広告のターゲティングに関するヒミツの補足
ターゲティング・詳細ターゲティングをLINE広告で精度の高い配信をすることは理想ですが、みなし属性である点・オフラインで情報は取得することはかなり難易度が高い点から、100%オススメはできません。
そこで、LINE広告の精度を上げるために「タイトル」「ディスクリプション」「長い説明」に自社のサービスとマッチする適切なキーワードを記載しましょう。LINE広告側でその記載されたキーワードをもとに関連ユーザーに配信をしてくれます。共起語なども上手く活用してターゲティングの精度を上げましょう。
LINE広告のターゲティングの設定方法は?
LINE広告のターゲティングについてわかったところで、実際の管理画面の画像等をもとに設定方法について、解説いたします。LINE広告では、必要に応じてターゲティングを調整することができます。
ターゲティング管理画面では、現在の設定内容の確認、ターゲットの追加・削除・編集、次回以降に使用するためのターゲットのコピーなどを行うことができます。
LINE広告・ターゲティングの設定フロー
①LINE広告の広告マネージャーにログイン
②左上にあるキャンペーンを作成をクリック
③新規のキャンペーンを作成して、広告グループを作成へ
④広告グループ作成の階層の「ターゲット設定」よりさまざまな情報を設定することができる
・国
・地域
・性別
・年齢
・OS
・詳細ターゲティング
⑤その後、広告を作成して配信開始
LINE広告のターゲティングは、このような手順で広告グループの階層で設定をすることができます。サービスによって適切にターゲティングを設定することで費用対効果が変わります。最適な配信をして、1円でも多く利益を出せるように上手くLINE広告を活用しましょう!
LINE広告のターゲティングは使わないほうがいい?
では、実際にLINE広告のターゲティングでは「何を設定して」「何は設定しない」ほうがいいの?という疑問を持たれたかもしれません。LINE広告の運用歴がある筆者のオススメを掲載して参ります。
ターゲティング設定
LINE広告において、まず大カテゴリのターゲティング設定では「国、地域、性別、年齢、OS」の5つの項目は、必要に応じて設定することをオススメします。
理由としては、LINE社は過去プライバシーポリシーの変更によって個人情報の登録を必須にして、全ユーザーに対して再登録を促しました。LINEユーザーの方は設定した記憶がある方も多いのではないでしょうか。このことから個人情報の精度が上がったため、割と精度の高い情報が取得できているのではないかと考えております。したがって、上記5つの項目は必要に応じて設定しましょう!
詳細ターゲティング
次に、詳細ターゲティングについての解説です。結論から申し上げると「オフライン情報は設定しない」、「オンライン情報は必須であればチェックする」です。
理由としては、近年IOSの変化によってクッキー情報を取得することが難しくなっています。またInstagram・Facebookと比較するとフォローなどの学習起点が少なく、情報の精度が低い可能性があります。特にオフラインでしか判断できない内容である店舗などでの購入などはチェックを入れないほうがいいでしょう。
こちらは人によって見解がおおきく異なりますが、ターゲティング設定・詳細ターゲティングについて、私は個人的に上記のような根拠からそれぞれ解説いたしました。少しでも参考位なれば幸いです。
まとめ
結論、LINE広告のターゲティングは非常に重要です。特に、LINE広告のターゲティングの精度をしっかり理解して、みなし属性であることを前提に運用しなければ効果が最大化されないでしょう。LINE広告の効果を最大限に発揮させるためには、ターゲティングの種類や設定方法について十分に理解する必要があるので、本記事ではLINE広告のターゲティングを正しく活用するためのポイントを紹介しました。
LINE広告のターゲティングで成果を上げるには、適切なターゲッティングを設定することが重要です。広すぎるターゲットや具体的でないターゲットを設定すると、無関係なインプレッションが大量に発生し、コンバージョン率が低くなる可能性があります。広告キャンペーンを成功させるためには、特定のターゲットグループとキーワードに焦点を当てることが重要です。
また、広告が表示される配信環境にも留意することが重要です。LINEユーザーが広告を吸収できる環境が整っていない場合、広告の効果が得られない可能性が高いため、ターゲットを絞るべきではありません。
LINE広告は運用の仕方次第では、費用対効果良く運用をすることができます!逆にターゲティングなどを含めた運用が上手くできなければ、費用対効果は合わない結果となるでしょう。
もしLINE広告のインハウス化・運用代行を検討している場合は、ぜひマイチームスにお任せください!