【これで予算確定】リスティング広告費用の相場・仕組み・コツを紹介!

リスティング広告 費用・予算

リスティング広告の費用・予算について徹底解説いたします。リステティング広告の費用相場・クリック単価相場・予算の決め方などの基本的な情報・考え方から、リスティング広告の費用対効果を高めるコツまでノウハウも含めてオープンに解説しました。ぜひ参考にしてしていただき、費用・予算を無駄にしないプロのリスティング広告運用者になってください。

本記事によって、こんなことを学び、実際にできるようになります!

・リスティング広告の費用形態が知れる
・リスティング広告の費用相場を知ることができる
・リスティング広告を始めるときの予算の決め方のヒントが得れる
・リスティング広告の予算設定の注意点について理解を深めることができる
・リスティング広告の費用対効果を高めるコツについて知れる

目次

リスティング広告費用のの費用形態

コスト・費用

リスティング広告では費用形態・課金形態として「クリック課金制」を取っております。そのクリック課金制について、詳しく解説して参ります。

クリック課金制

リスティング広告のクリック課金制とは、「ユーザーが広告をクリックするごとに費用が発生する」課金形態を指しております。クリック課金制は別名「CPC(Cost Per Click)」と略されております。

さらにリスティング広告は別名「PPC(Pay Per Click)広告」とも呼ばれており、人によってはPPC広告と言ってコミュニケーションを取ってくる可能性もあるので、覚えておくとよいでしょう。

次にリスティング広告・クリック課金制における掲載順位の決め方のアルゴリズムについて、解説いたします。

オークション制
リスティング広告は、「広告ランク」によってGoogle広告の掲載順位が決まるシステムです。広告ランクが高ければ上位表示され、低ければ下位表示されるので上位に表示されるように競合他社よりも高い入札金額を設定するようになります。では、その広告ランクとは何によって決定するのでしょうか。

リスティング広告の広告ランクとは?

「品質スコア」と「クリック単価」と「広告表示オプション」の3つから決定される

品質スコア・広告表示オプションについては、テクニックも含めて後ほど解説いたしますので、本記事をご参照ください。クリック単価は高ければ高いほど、上位表示されやすくなります。このように品質スコアを上げる・クリック単価を上げる・広告表示オプションをすべて設定して質を高くすると、リスティング広告が上位に表示されやすい仕組みになりますので、数値を徹底的にこだわってください。

ツールを活用してリスティング広告の費用相場を算出

アベレージ・平均・相場

では、実際にリスティング広告の費用相場が気になった方も多いかと思うので、こちらで解説いたします。リスティング広告における費用(コスト)は下記のような計算式から成り立っています。

リスティング広告の費用=クリック単価×クリックされた回数

では、このクリック単価がいくらになるのかが大切なポイントです。クリック単価の相場は「商品やサービスや利用する金額により異なる」というのが結論です。一般的な費用相場としては、月額20万円〜50万円と言われております。リスティング広告での最低利用金額に下限はございませんので、月1万円〜などでも始めることができます。またクリック単価も同様に「商材やサービスなどによって異なる」というのが結論です。

しかしながら、それでは本記事を読んでくださっている方の納得感がないと思いますので、特別にリスティング広告の費用を決める・クリック単価の相場を知る2つの方法について解説いたします。

①キーワードプランナーを活用

キーワードプランナーは、Googleリスィテング広告を利用している方であれば「キーワードプランナー」というキーワードごとの具体的なクリック単価について、知ることができます。手順については下記をご参照ください。

①Google広告の「ツールと設定」から「プランニング」のキーワードプランナーを選択
②広告主ご自身の商品・サービスに関するキーワードの平均クリック単価を調べる
③Excelデータ等にエクスポートをして、すべてのキーワードの平均値をピックアップ
④利用しているウェブサイトのCVR(コンバージョン率)を掛け合わせてCPA(顧客単価)を算出

このようにGoogle広告のキーワードプランナーというツールを上手く活用することで費用相場を知ることができます。

②リーチプランナーを活用

次に、同様にGoogle広告を利用している方であれば「リーチプランナー」というリスティング広告などの広告費用の目標単価を算出できるツールを紹介いたします。

①Google広告の「ツールと設定」から「プランニング」のリーチプランナーを選択
②広告主ご自身の商品・サービスに関するキーワードをすべて入力
③利用しているウェブサイトのCVR(コンバージョン率)を入力
④リスティング広告の予算やCPAが自動で算出される

あくまでこのリーチプランナーで算出された費用やCPAなどのデータはあくまで想定であって、乖離が生まれるものだと認識しておいてください。ただし、上手くいった場合の1つの目安になることは間違いございません。筆者の経験上、良い数値が出てくる傾向があるので実際に出てきた数値よりは悪くなる可能性が高いと思っておいたほうがよいでしょう。1つの目安としては参考になるのでぜひ一度活用してみてください。

リスティングの予算の3つの決め方

方法・やり方

リスティング広告を初めて行う方においてリスティング広告を始めたいけど「予算の決め方」「目標の決め方」がわからないという方は多いと思います。そこで今回、考え方のベースとなる予算の3つの決め方について解説いたしますので、以下をご確認ください。

1、目標CV(コンバージョン)数から逆算する

リスティング広告の費用を決めるにあたって、商品やサービスの購買数の目標(目標CV数)から逆算して予算を決めることも1つの手です。「1日〇CVさせたい」「月あたり〇〇CVさせたい」などの目標があった場合、先述のキーワードプランナーやリーチプランナーなどを活用してCPAを設定したうえで、予算を算出してみてください。例えば1日あたり10CVさせたい、CPAが3000円で算出された場合、以下のような計算式となります。

目標CV数10件×目標CPA3000円=1日あたりの日予算30.000円

日費用30.000円なので、月あたり90万円(税抜き)が予算となります。リスティング広告では日予算を設定することもできるので、この場合日予算30.000円と設定してみてください。

2、目標CPA(顧客獲得単価)から逆算する

次に、目標CPAから逆算してリスティング広告の予算を決める方法について、解説いたします。目標CPはあらゆる方法から決めることができます。目標CPAを決めるために筆者がよく使う計算式や考え方は以下です。

①商品の売上から目標粗利額を差し引いて算出する
(例)販売価格20.000円×目標の粗利率40%
=20.000円×(100%-40%)
=20000円×0.6
=12000円

②1商品・サービスの「LTV(Life Time Value)」という顧客生涯価値から逆算する
(例)1つの商材の単月粗利4万円×平均継続ヶ月6ヶ月=1商品から得られるLTV(顧客生涯価値)は24万円
その半分を広告費用に充てても12万円の利益が残るので、目標CPAを12万円とする

このような方法から目標CPAが決まったら、あとは販売したい数を掛け合わせることによって算出できます。上記の目標粗利を差し引く①を参考にして、標CPAが12.000円、30個販売したい場合、

目標CPA12.000円×販売数30=月額36万円の予算

という計算が成り立って、予算を決めることができました。いかがでしたでしょうか。このように予算を決める方法にもさまざまなパターンがあるので、ぜひ参考にしてみてください。

3、クリック単価の相場から逆算する

リスティング広告の費用を決めるために、割と現実的な相場データが出てくる1つの方法が「クリック単価の相場から逆算する」ことです。Google広告の場合はキーワードプランナー・Yahoo広告の場合はYahooキーワードアドバイスを活用して、クリック単価の相場データを調べることができます。

具体的な手順は以下の流れです
①リスティング広告を出稿する予定のキーワードをピックアップ
②そのキーワードの平均クリック単価を調査
③目指しているクリック単価を掛けると予算が出ます

※出たクリック数にウェブサイトのCVR(コンバージョン率)を掛け算するとCPA(顧客獲得単価)を算出することができます

筆者としてはこの方法を一番オススメしています。ぜひ参考にしてみてください。

予算設定の注意点

リスティング広告の広告予算は設定を間違えてしまうと大きな損失を出してしまいます。安易な決め方で決定しないようにしましょう。またリスティング広告を始める前に決めごと(ルール)を予め設定した上で始めることをオススメいたします。ポイントをまとめましたので、ご確認ください。

注意するポイント
・未知数の場合は、10万円~など少額から始める
・撤退するラインを決めたうえで必ず始める
・相場データを出したうえで、逆算して進める
・場合によっては代理店にシュミレーションを出してもらう

赤字の垂れ流しが一番NGです。期間・目標などを事前に決めて、取り返しがつかなくならないように進めましょう!

リスティング広告の費用対効果を高める5つのコツ

ポイント

リスティング広告の費用対効果を高めるために必ず押さえていなければならないポイントがございます。その中でも特に重要な5つのポイントを以下に解説いたしますので、参考にしてください。こちらの内容は具体的な内容となっており、保存必須の内容です。

1、除外キーワードの設定

筆者の中でリスティング広告の費用対効果を改善するにあたり、一番オススメな方法が「除外キーワードの設定」です。特にマッチタイプで「フレーズ一致」「部分一致」を利用している方は、必ず定期的に制御していかなければなりません。除外キーワードの設定方法や頻度・コツなどについて解説して参ります。

除外キーワードの確認方法
①Google広告の管理画面に入る
②キャンペーンもしくは対象の広告グループから左メニューのキーワードをクリック
③キーワードの中にある検索語句(Yahoo広告は検索クエリ)をチェック
④対象のキーワードを選択して除外キーワードに設定

除外キーワード設定におけるポイント
・できれば毎日、少なくとも週に1回除外設定
・自社の商品やサービスにマッチしない検索クエリを見つける
・除外キーワードはマッチタイプをフレーズ一致で登録
・クリックされているがコンバージョンしていない検索クエリを除外する
・Knowクエリと言われる「情報を探しているキーワード」を除外する
・3語以上で2語の対象キーワードを含む場合は、対象外の1語だけを除外キーワードに設定する

除外キーワードはコツコツ積み上げることで、Googleリスティング広告やYahooリスティング広告の最適化が進み、学習が早くなります。結果的に費用対効果が向上することに繋がりますので、無駄インプレッション・無駄クリックを防ぎましょう。

2、広告の配信対象を絞り込む

次に、リスティング広告を配信するユーザーを広告配信前・広告配信後に絞り込むことをオススメいたします。配信対象を絞り込むことで、自社の商品やサービスに興味のあるユーザー・自社の商品やサービスを購買する可能性が高いユーザーに広告を配信することで、費用対効果を向上させます。具体的に絞り込みを行うことに効果的な例を挙げます。

・年齢
・性別(男性・女性・不明)
・地域(都道府県・市区町村・地点から〇km)
・デバイス(スマホ・タブレット・PC)
・曜日(月~日)
・時間帯(15分ごと)

ただし、リスティング広告において、始めの段階から絞りすぎてしまうと配信ボリュームが下がってしまう可能性もございます。明らかに自社の商品やサービスを販売できない配信対象者にセグメントをかけることから始めましょう。

3、広告ランクを高める

リスティング広告において広告ランクを高めると、費用対効果の改善に繋がります。広告ランクが実際に上がると「低いクリック単価で広告を上位表示させることができる」ようになります。ではそもそも広告ランクとは何なのかについて、以下をご確認ください。

広告ランク=品質スコア×上限クリック単価(入札単価)+広告表示オプション

広告ランクの中にある品質ランクを上げることによって、広告ランクが上がります。では、リスティング広告で品質ランクを上げる3つの方法とはどのようなものがございますでしょうか。簡単にまとめましたので、ご確認ください。

■リスティング広告で品質ランクの考え方・上げるコツ
①推定クリック率
クリック率が高ければユーザーの検索意図に添えているという判断から評価が上がります。レスポンシブ検索広告を導入して、数値を改善しましょう!

②広告文の関連性
登録したキーワードやユーザーが検索した検索クエリとのマッチ度を見ていて、マッチしていればしているほど評価が向上します。広告カスタマイザ機能を導入して、数値を改善しましょう!

③ランディングページの利便性
ページの読み込み速度、ページ全体とGoogle広告のマッチ度、ボタンリンクが適切かどうかなどを判断して良ければ良いほど評価が向上します。画像圧縮、タイトル・ディスクリプション・LPの見直しを行い、数値を改善しましょう!

これらの指標はGoogle広告の管理画面から確認することができますので、現在どのような数値になっているのか確認してみてください。

4、キーワードの見直しを行う

リスティング広告の運用を一定期間行っていくと、キーワードごとにさまざまな指標を確認することができるようになります。そこでキーワードの見直しを行う場合、以下のようなポイントがございます。

・インプレッション数が極端に少ないキーワードの停止
・クリック率が低いものは、広告文の見直しを行う
・クリックされているが、コンバージョンしていないキーワードの停止

このようにキーワードの観点からもテコ入れを行うことによって、費用対効果が向上します。こちらもぜひ参考にしてください。

5、マッチタイプを有効に活用する

マッチタイプは、2023年4月現在「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3種類がございます。費用対効果を向上させるためには、このマッチタイプの使い方が非常に重要になります。ただし、マッチタイプに正解はございません。筆者が行う2つのパターンについて解説いたします。

■部分一致→完全一致
①すべてのキーワードを部分一致で設定
②実際にコンバージョンした検索語句(検索クエリ)をフレーズ一致・完全一致に登録
③さらに順調に進んでいれば、コンバージョンしそうなキーワードをピックアップして登録
※検索ボリュームが大きい検索語句は完全一致、少ない検索語句はフレーズ一致で設定します

■完全一致→部分一致
①すべてのキーワードを完全一致で設定
②コンバージョンをさせながら、機械学習の精度を高める
③コンバージョン数多い検索語句を部分一致に変更
※予算消化が思うように進まない場合は、設定する完全一致のキーワードを増やしてください

リスティング広告の予算やサービス・商品によって、運用方法が異なります。どちらの運用方法でもメリット・デメリットがともにございます。マッチタイプを含めてリスティング広告のインハウス化支援をしてほしいという場合は、マイチームスにご相談いただいても構いません。その場合は、フォームよりお問い合わせをお願い致します。

まとめ

まとめ

リスティング広告の費用・予算に関して詳しく解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。リスティング広告の予算を組むための考え方やコツ、費用対効果を高めるコツなどについては他の記事と比較しても非常に有益な情報だったのではないでしょうか。

いずれにしてもリスティング広告の運用に1つの正解はございません。あらゆる経験や知見から正解を導き出していくことが重要です。リスティング広告を始めたい・改善したいが、インハウス化では不安・現在の広告代理店では結果が出ていないなどがあれば、マイチームスにお任せください!ロジカルな考え方と伴走の精神から成果視点で利益に貢献させていただきます。ご相談からでも可能ですので、お気軽にお問い合わせください!

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