【Facebook広告とは?】種類・特徴・やり方・費用など全解説!

Facebook広告

Facebook広告とは、日本国内で2.600万人を誇るユーザー数を抱えているFacebookに広告を配信することができます。Facebook広告でInstagram広告も配信することができ、Instagramの3.300万人とも言われるユーザーにも広告を配信することができます。

Facebook広告では、特徴として「ターゲティングの精度が高い」「低予算から始められる」「toC商材・toB商材どちらも対応できる」など、ビジネスをする方ならどんな方でも広告を配信することができます。メリットやデメリット、運用のコツや改善策など本記事によってFacebook広告のイロハを1から10まで完璧に理解することができますので、長文となってしまいますが、最後まで読んでいただいて損はないかと思いますので、お付き合いください。

本記事によって、こんなことを学び、実際にできるようになります!

・Facebook広告のすべてを知ることができる
・Facebook広告の費用と仕組みが理解できる
・Facebook広告のメリットが理解できる
・Facebook広告のデメリットも理解できる
・Facebook広告の配信先と配信場所が理解できる
・Facebook広告を運用するためのクリエイティブサイズがわかる
・Facebook広告のオススメのターゲティングが理解できる
・Facebook広告のやり方、進め方が理解できる
・Facebook広告の運用ノウハウを学べる
・Facebook広告で上手くいかなかったときの改善策を知れる

目次

Facebook広告とは?

Facebook広告とは

Facebook広告では、大きく2つの特徴がございます。

1、FacebookとInstagramの両方に配信できる
2、アクティブユーザー数が多い

※メッセンジャー、Meta社と連携しているメディアにも掲載

他のSNSと比較して、上記のような特徴がございます。InstagramとFacebookの両方のユーザー数を合わせるとかなりの数になります。Facebookは世界で一番ユーザー数が多いSNSです。

Facebook広告とは、FacebookとInstagram上に配信することができる広告です。タイムラインに流れたり、発見タブに流れたり、FacebookとInstagramのさまざまな箇所に広告を掲載することができます。では、実際にFacebook広告ではどのようなメリットがあるのか見てみましょう。

Facebook広告の4つのメリット

メリット・特徴

Facebook広告のメリットを解説いたします。Facebook広告を始められる方、検討している方はこのメリットを理解したうえで広告を利用し始めることをオススメします。4つのメリットがあるので、以下をご確認ください。

1,さまざまなユーザーに配信することができる
2,ターゲティング精度が高い
3,少額から広告配信ができる
4,Meta社と連携している他媒体に配信できる

1,さまざまなユーザーに配信することができる

先ほども申し上げたように、Facebook広告の大きな特徴は「FacebookとInstagramという巨大SNSの2つに広告を配信することができる」ことです。それぞれユーザー層が異なるので、大まかに特徴についてまとめてみました。

■Facebook広告
・30~50代のユーザーが多い
・実名で利用しているので個人情報の精度が高い
・ビジネスで利用している会社員なども多い
・toB向けの商材でもマッチしている

■Instagram広告
・10~30代のユーザーが多い
※近年は40~50代のユーザーも増えている状況です
・ストーリーズやフィードをよく見ている
・toB向けでもtoC向けでもマッチしている

両方ともアクティブユーザーが多く、それぞれのSNSで属性が異なります。toB向けのビジネスでもtoC向けのビジネスでもさまざまなアクティブユーザーがいるため、アプローチできることも大きなメリットです。正直どんなビジネスでも広告配信としてオススメできるのがFacebook広告なので、ぜひ一度検討してみてください。

2,ターゲティング精度が高い

次に、筆者がFacebook広告最大のメリットだと思っている「ターゲティングの精度が高い」について、解説いたします。なぜターゲティングの精度が高いかと言うと、先ほど述べたように「実名登録」「学習の起点が多い」ということが挙げられます。

その他の筆者の予想としては、「Facebookピクセル」を利用してウェブサイトのトラッキングを行っていることも仮説として挙げられるかと思います。ウェブサイトに記載・設定されている情報をFacebookピクセルを使って読み込み、ユーザーと広告をマッチングしていると考えています。単純に技術スキルが高いことも挙げられますが、結論、Facebook広告はターゲティングの精度が高く、広告を求めているユーザーに適切に配信していると言えるでしょう。

3,少額から広告配信ができる

Facebook広告では、少ない金額からでも配信することができることもメリットです。具体的には「日予算100円」から配信をすることができます。月額3000円から配信をすることができる広告は非常に珍しいですよね。このことから、中小企業・個人商店・フリーランス・副業など、あらゆる人を利用することができる広告と言えます。

筆者のオススメとしては、規模間の大きい事業者でも「新規事業のテストマーケティング」「大きな予算を投下する前のテストマーケティング」などとしても利用することができるので、該当するビジネスをお考えの方は小額からテストマーケティングをしてみてください。

4,Meta社と連携している他媒体に配信できる

最後に、Facebook広告ではFacebook・Instagramだけではなく、Audience NetworkというFacebook広告と連携している配信先にも広告を配信をすることができます。実際に提携している配信先は非公開ですが、Google Playやアップルストアなどのさまざまなアプリと連携していると言われています。筆者が実体験として配信を確認することができたメディアは以下です。

・食べログ
・グノシー
・dメニュー
・Retty
・ジモティー
・マンガボックス

筆者の趣味嗜好の偏りもあるとは思いますが、結論、さまざまなアプリやメディアに配信することができます。これらの配信先に対する選定などもFacebook広告側の機械学習で自動で配信してもらえるので、なにか特別なことをせずに、多くのユーザーへリーチすることができます。

Facebook広告の3つのデメリット

デメリット・よくないところ

ここまでFacebook広告のメリットについて4つほど挙げましたが、逆にデメリットについてもしっかり理解していただく必要があるかと思いますので、詳しく解説致します。デメリットは大きく分けて3つございます。

1,成果の持続期間が短い
2,クリエイティブ制作が必要
3,アップデートが多い

1,成果の持続期間が短い

Facebook広告では、成果の持続時間が短いことがデメリットとして挙げられます。ではなぜ持続期間が短いのか、それには3つの特徴がございます。

・SNSという特性からユーザーの飽きが早い
・Instagramのアルゴリズムで、今の情報を大切にしている
・ユーザー数や配信先に限りがあるので、フリークエンシー(接触回数)が増えやすい

このような特徴からFacebook広告では成果の持続期間が短いです。そのため、クリエイティブを頻繁に変える必要がございます。その点については、以下の2をご確認ください。

2,クリエイティブ制作が必要

Facebook広告では、クリエイティブの制作が必要です。またFacebook広告では、成果の持続期間が短いことからクリエイティブを頻繁に変更する必要があると言えます。筆者は、2週間~1ヶ月をペースにクリエイティブを入れ替えて運用しております。

クリエイティブというのは、画像バナー・動画・広告文のテキストを指しております。これらのクリエイティブを頻繁に入れ替えることによって、クリエイティブ制作のリソースが発生します。クリエイティブを外注している場合は、費用もかかってしまうのでこの点はFacebook広告のデメリットです。クリエイティブを制作する体制を整えたうえで、Facebook広告をスタートさせることをオススメいたします。

3,アップデートが多い

最後に、Facebook広告はアップデートが多いというデメリットについて解説いたします。逆言うと、Facebook広告を頻繁にするのは広告の精度を上げるためだと思いますので、メリットとも捉えることができますが、広告運用者にとってはデメリットと言えるでしょう。

そのFacebook広告のアップデートによって、できるようになることが増える反面、広告マネージャーやビジネスマネージャーなどの管理画面の機能やレイアウトが変更されることがよくあります。常に運用をしているユーザーであればよいのですが、ブランクがある広告運用者には難しくなっていることがあります。Facebook広告は常に運用をし続けることを想定していると思いますので、その場合はオススメです。

Facebook広告の4つの種類

種類・さまざまな種類がある

Facebook広告ではInstagram広告も、同じアカウント(同じ管理画面)から広告の設定を行うことができます。Facebook広告自体に4つの種類がございます。

1,画像広告

Facebook広告で一番良く見る広告が「画像広告」です。画像バナー+テキスト(広告文)で組み合わされており、Facebook・Instagramともに一般の方の投稿に馴染むので、非常に見やすいです。

「正方形の画像クリエイティブ」「長方形の画像クリエイティブ」の2パターンを作成しておけば、ほとんどすべてに対応することができるので、制作のリソースもあまりかからないことがオススメのポイントです。初めてFacebook広告を利用する方は画像広告のみを押さえておけばよいといっても過言ではありません。

2,動画広告

Facebook広告で、画像広告の次に見かけるのが「動画広告」です。動画広告は、画像広告と比較して動きがあったり、音声が入っていたりするので、ユーザーに届けることができる情報量が圧倒的に多いです。

そのため、サービスや商品の詳細まで伝えることができるので、認知目的にも使えますし、コンバージョンしたユーザーの熱量が高いことも想定できます。高額の商品を販売したいなどの目的がある広告主は、画像広告ではなく動画広告をオススメいたします。

画像広告と動画広告の併用でABテストをする・Facebook広告の効果を最大化することもオススメです。リソースに余裕がある広告主は動画広告もぜひ試してみてください。

3,カルーセル広告

次に、Facebook広告のカルーセル広告について解説いたします。カルーセル広告と聞いて聞き馴染みがない方も多くいるかと思います。カルーセル広告は「複数の画像をスライド形式で表示することができる広告」です。

カルーセル広告は、複数のサービスや商品をまとめて広告として紹介することができます。また1つのサービスや商品を深掘りして詳しく紹介することもできます。カルーセル広告では、最大10個の画像・動画を表示させることができますので、商品やサービスに合わせた枚数で上手く活用しましょう。

4,コレクション広告

最後にFacebook広告の「コレクション広告」について、解説いたします。コレクション広告も少し聞き馴染みがないのではないでしょうか。コレクション広告とは、「メインの画像の下に4つの小さい画像を組み合わせたレイアウトで表示することができる広告」です。

ユーザーに新しいサービスや商品を見てもらいたい場合や、1つのサービスや商品の補足を下にくる小さい画像の4枚で補足するなど、さまざまな利用ができます。アパレルEC系のサービスや商品を取り扱っている広告主がよく利用する広告です。該当する広告主はぜひ利用してみてください。

Facebook広告の4つの配信面

配置・配信面

Facebook広告の配信面(出稿先)は、「広告セット」の階層で配置の中にある「プラットフォーム」を選ぶことができ、そこで下記の4つの配信先にFacebook広告を配信することができます。

1,Facebook

Facebookは、日本国内で月あたり約2.600万人(2019年7月時点)が利用する巨大SNSプラットフォームです。世界中で見ると、なんと3億人以上のユーザーに利用されている状況です。主な広告の掲載場所は以下です。

・ニュースフィード(タイムライン)
・ストーリーズ
・右側の枠
・ストーリーズ
※ストーリーズは、2018年より広告配信可

日本国内では、40代~60代の方やビジネスで利用しているユーザーが多い傾向にあります。BtoBのサービスや商材を販売している場合は、有効的な広告と言えるかもしれません。

2,Instagram

Instagramは、日本国内で月あたり約3.330万人(2019年6月時点)が利用する巨大SNSプラットフォームです。Facebook広告を利用することでInstagram内にも広告を配信することができます。Instagram内で主に配信される広告の掲載場所は以下です。

・フィード(タイムライン)
・ストーリーズ
・リール

Facebookと比較して幅広い年代が利用しており、10代~50代のユーザーが多い傾向にあります。BtoC、BtoBなど関係なく、幅広いサービスや商品をInstagram広告を通じて購買させることができます。

3,Messenger

Messengeとは「Facebookが提供するメッセージアプリ(コミュニケーションツール)」です。全世界ではなんと、13億人を超えるアクティブユーザーが利用しており、メッセージツールとしては最大級と言っても過言ではありません。

日本では、プライベートで利用する傾向は低く、ビジネスで利用する傾向が多いです。とは言っても、Facebookを利用している40代~60代の方はプライベートでも利用しているケースもあり、サービスや商品によってはMessengerへの配信も欠かせないです。

4,Audience Network(オーディエンスネットワーク)

Audience Networkとは「Facebookと提携しているさまざまなスマホアプリ・ウェブサイトに広告を配信できる広告」です。Facebookのターゲティング機能を利用して、Facebook広告と同じ管理画面から精度の高い広告を配信することができることが非常にメリットです。

Facebook広告の3つのターゲティング(オーディエンス)

ターゲット・ターゲティング

Facebook広告では、3種類のターゲティングの方法がございます。ターゲティングの方法によって、CAP(顧客獲得単価)などの成果が異なることが往々にしてあるので、ここもしっかり押さえておきましょう。以下に3つのターゲティングについて記載致します。

1,コアオーディエンス
2,カスタムオーディエンス
3,類似オーディエンス

それぞれついて、詳しく解説致します。

1,コアオーディエンス

Facebook広告では、Facebookが実名登録で、リアルな友達や仕事仲間と友達になっている観点から学習の起点が多いです。そのため、他のSNS広告と比較してもターゲティングの精度の高く、デモグラ配信と呼ばれるコアオーディエンスもFacebook広告では非常にオススメの設定方法です。

筆者のオススメは、「年齢や性別などの最低限」の情報に絞ったコアオーディエンス(デモグラフィック)配信をすることです。多くのユーザーにリーチすることができ、Facebook広告の学習精度の高さから、コンバージョンを最大化することができるからです。ぜひ参考にしてみてください。

2,カスタムオーディエンス

次に、Facebook広告のカスタムオーディエンスについて説明いたします。カスタムオーディエンスという名のごとく、独自に設定したオーディエンスだけに広告を配信することができたり、除外して配信することができたりします。具体的に設定することができる、筆者オススメのカスタムオーディエンスは以下です。

・コンバージョンしたユーザーのカスタムオーディエンス
・ページ滞在時間が上位10%のカスタムオーディエンス
・ページスクロール率が上位10%のカスタムオーディエンス
※上記はリターゲティング配信のカスタムオーディエンスにもなります

特にコンバージョンしたユーザーのカスタムオーディエンスは、類似(オーディエンス)配信で有効的なので、設定しておきましょう。逆に、コンバージョンしたカスタムオーディエンスを作成することでそのユーザーを除外設定することもできます。カスタムオーディエンスはその他にもさまざまございますので、どのような設定ができるのかについても調べておいてください。

3,類似オーディエンス

最後にFacebook広告の類似オーディエンスについて説明いたします。類似オーディエンスでの広告配信を「類似配信」と言うこともございます。例えば、上記で設定したカスタムオーディエンスやFacebookページにいいね!しているユーザーなどに類似したオーディエンスに配信することができます。オーディエンスサイズを1~10%まで1%単位で絞り込むことができます。その際に類似オーディエンスの推定の数が表示されます。筆者のオススメは下記です。

・コンバージョンユーザーのカスタムオーディエンスの類似配信
・自社が保有している電話番号やメールアドレスなどのオフライン情報に対する類似配信

類似配信は非常によく利用するオーディエンスで、非常に有効的な配信方法なので完璧に覚えておくことをオススメいたします。

Facebook広告のクリエイティブサイズ

サイズ・大きさ

Facebook広告では、配置ごと・デバイスごと・フォーマットごとに推奨されているクリエイティブの画像サイズ・動画サイズが異なります。それぞれについて、正しく知っておくことで「クリエイティブの作り直し」が発生しなくなったり、適切なサイズで配信することで「広告のパフォーマンスが向上」したり、良い効果が得られます。以下に詳しく解説いたしますのでぜひ参考にしてください。

Facebook広告の画像サイズ

Facebook広告では、広告を配信する場所である「配置」ごとに推奨されているクリエイティブの画像サイズが異なります。以下をご参照ください。

配置(広告表示場所)推奨画像サイズ
Facebookフィード
Facebook右側広告枠
Facebookインスタント記事
ファイル形式:JPGまたはPNG
アスペクト比:1.91:1~1:1
解像度:1,080×1,080ピクセル以上
Instagramフィード
Messenger受信箱
カルーセル広告
コレクション広告
Facebook Marketplace
ファイル形式:JPGまたはPNG
アスペクト比:1.91:1~1:1
解像度:1,080×1,080ピクセル以上
Facebookストーリーズ
Instagramストーリーズ
Messengerストーリーズ
ファイル形式:JPGまたはPNG
アスペクト比:9:16
解像度:1,080×1,080ピクセル以上
Audience Networkネイティブ
ファイル形式:JPGまたはPNG
アスペクト比:9:16
解像度:398×208ピクセル以上
Audience Networkネイティブファイル形式:JPGまたはPNG
アスペクト比:9:16
解像度:398×208ピクセル以上
Messengerアプリ向け広告ファイル形式:JPGまたはPNG
アスペクト比:1.91:1
解像度:1,080×1,080ピクセル以上

ここで1点注意点がございます。それぞれのストーリーズ(Facebookストーリーズ、Instagramストーリーズ、Messengerストーリーズ)では、「CTA(コールトゥアクション)が隠れないように画像の上下14%には、テキスト・デザイン要素」など、一切入れず背景のままにしておくことをオススメします。ここが被ってしまうと、ユーザー目線で見にくい広告となってしまうので、把握しておいてください。

Facebook広告の画像の結論

Facebook広告では、さまざまな配置場所、配置ごとの推奨サイズがございます。ただし、初めてFacebook広告を始める方・Facebook広告にそこまでリソースをさけない方は、以下のクリエイティブだけを作るようにしておけば、問題ないです。

■正方形の画像
ファイル形式:JPGまたはPNG
アスペクト比:1:1
解像度:1,080×1,080ピクセル以上

■長方形の画像
ファイル形式:JPGまたはPNG
アスペクト比:9:16
解像度:1,080×1,080ピクセル以上

「動画広告は作らなくていいの?」と質問をよくいただくケースがございますが、結論なくても成果の良い広告配信を行うことができます。Facebook広告では、画像バナーでも自動で音楽を付けたりしてくれるAdvantage+(アドバンテージプラス)という機能が備わっております。その設定をオンにすれば、動画広告を作る必要もなければ、配置ごとにクリエイティブサイズを変更する必要もございません。まずは、正方形・長方形の画像バナーのみ制作しておきましょう。

Facebook広告の費用

コスト・費用

Facebook広告では、大きく分けると2つの課金形態(費用形態)がございます。その2つはクリック課金とインプレッション課金です。Facebook広告では、オークション制を採用しています。オークション制とはユーザーに広告が表示されるタイミングごとに「広告オークション」が行われ、ユーザーに最適だと判断した広告を表示させる方式を取っております。オークション制は、広告主とユーザーの双方にメリットがあるアルゴリズムで組まれております。オークション制で勝つためには「入札価格」「推定アクション率」「広告品質」で決まりますので、対策を行いましょう。では、2つの課金形態(費用形態)について解説いたします。

インプレッション課金

ユーザーに広告が1000回表示されるときの費用をインプレッション課金と言います。インプレッション課金は別名、「CPM(Cost per Mile)」と言います。

Facebook広告の目的として、多くのユーザーに認知させたい場合に向いている広告です。潜在層へのアプローチも含めてたくさんの人に安くリーチを行えるので、CPCが安くなる傾向がございます。Facebook広告はターゲティングの精度が高いので、インプレッション課金を活用してもCV(コンバージョン)を取ることができるので、ご安心ください。

クリック課金制

Facebook広告のクリック課金制とは、「ユーザーが広告をクリックするごとに費用が発生する」課金形態を指しております。クリック課金制は別名「CPC(Cost Per Click)」と略されております。したがって、広告がクリックされない限り、費用が発生することはございません。

Facebook広告の出稿方法・やり方

やり方・方法

Facebook広告を実際に始めたい方向けに、出稿方法・やり方について解説いたします。Facebook広告は少し難しいところがあるので、しっかり手順に沿って進めてください。

1、Facebookの個人アカウントを開設

まず一番初めに行わなければならないことは、Facebookの個人ページを開設することです。(すでにFacebookの個人アカウントを持っている方はこの作業は不要です)

2、.Facebookビジネスマネージャのアカウント開設

ビジネスマネージャ内の「ビジネスホーム」→「広告マネージャ」をクリック

3、広告アカウントの作成

以下3つのアカウント情報を設定します。

・広告アカウント名(自由に設定可能)
・時間帯(日本国内での配信の場合、「(GTM+09:00)Asia/Tokyo」 を設定
・通貨(デフォルトの設定では米ドルのため日本円に変更)

4、ビジネスページの認証設定

広告アカウント内の「広告マネージャで開く」→「広告マネージャ」に遷移

①ビジネス設定内の「アカウント」→「ページ」をクリックし「追加」→「ページを追加」をクリック
②「ページを追加」をクリックし、「URL」を入力
③入力すると候補が表示されるため、候補をクリックし「ページを追加」をクリック
④最上位の「全権限」を付与します。選択後に「アクセス許可を設定」をクリック

5、ピクセル設定

①ビジネス設定内の「データソース」→「ピクセル」→「追加」をクリック
②「追加」をクリックすると「ピクセルを使用してWebサイトアクティビティをリンク」と表示されます。以下2つの情報を入力

※ピクセルとは、Webサイトに設置するコードのこと。ピクセルを設置することで広告の効果測定や、広告配信の最適化などを実現できます

・ピクセル名
・Webサイトに対応した簡単な決定方法を表示(URLを任意で入力)

6、コンバージョン設定

①「イベントを設定」の「Facebookのイベント設定ツールの使用(推奨)」をクリック
②「WebサイトURL」にイベント申し込み完了ページ(サンクスページ)を入力
③「Webサイトを開く」(入力したサンクスページを開く)をクリックすると、次のように左上にイベントツールが表示されます
④正しくサンクスページを開けている場合「URLをトラッキング」をクリック
⑤URLは自動的に現在開いているページのものが取得されます。ここでは次に「イベント」を設定し、「リード」を選択
⑥「リード」を選択すると次のように表示
※ここでは「値」を設定する必要がないため、「確認」をクリックし進めます
⑦「設定を終了」をクリックし終了、「完了」をクリック
⑧「完了」をクリックするとビジネス設定に戻ります。必要に応じて「イベントのテスト」も実施してください。「イベントのテスト」をクリックすると、先ほどのサンクスページに遷移し「イベント」が機能しているかを確認出来ます

7、ドメイン認証

①ビジネス設定内の「ブランドセーフティ」→「ドメイン」を開き、「追加」をクリック
※「ドメインを追加」と表示されるので、「あなたのドメイン」に広告配信を行うページのドメイン( example.com の形式で指定)を設定
②「ビジネス設定」内の「ブランドセーフティ」→「ドメイン」に戻ります

ドメイン認証を行う方法は全部で3つ存在します。

・HTMLソースコードにメタタグを追加する
・ルートディレクトリにHTMLファイルをアップロードする
・ドメインレジストラーでDNS TXTレコード更新する

※ドメイン認証を行ううえで、もっとも一般的な手法が「HTMLソースコードにメタタグを追加する」と「ルートディレクトリにHTMLファイルをアップロードする」になります。メタタグを用いた認証作業は他のサービスなどでも一般的なため、作業の流れをWebサイト担当者の方にも理解してもらいやすい認証方法です。対象Webページ内のタグとタグの間に、設定画面に記載されたメタタグを貼り付けます

一方、ルートディレクトリにHTMLファイルをアップロードする方法は、メタタグ同様に設定自体は手軽に行えます。しかし、会社によってはセキュリティ上NGとなってしまうケースなども想定されるため、基本的には「HTMLソースコードにメタタグを追加する」形による認証をオススメします
③設定後、「ドメインを認証」をクリックします。問題なければ「認証されました」とポップアップが表示されるので「完了」をクリック

8、合算イベント設定

①ビジネス設定内の「データソース」→「ピクセル」から設定します。「イベントマネージャで開く」をクリック
②「イベントを確認」をクリック
③「プライマリードメイン」に一覧が表示されるので、一覧から、今回合算イベント設定を行うドメインをクリック
④警告が表示されますが「編集」をクリック
⑤「ピクセル/カスタムコンバージョン」を選択します。ここでは今回作成したピクセルを選択
⑥選択後に「イベント名」を設定します。ここでは先ほどのStep5.コンバージョン設定で設定した「リード」を設定します。設定後、確認画面が表示されるため「適用」をクリック
※適用後、72時間は編集ができなくなります。設定を改めて確認したうえで「適用」をクリックしてください
⑦「OK」をクリックし設定完了

Facebook広告におけるコンバージョンイベント計測方法には、現状2種類の方法

・Facebookピクセル(今回はこちらを適用)
・コンバージョンAPI

9、広告キャンペーン・広告セット・広告

ここまできたら、あとは広告の諸設定を行って完了です。Facebook広告の広告マネージャーから広告キャンペーン・広告セット・広告をすべての設定を完了したら、以下の支払い方法を設定して公開です。

このようにFacebook広告では、さまざまな手順を踏まなければなりませんが一度設定してしまうと、以降は設定が不要です。一番初めが一番大変なので、ある程度の時間を確保したうえで本記事をご参照ください。

Facebook広告の支払い方法

支払う・支払い方法

実際にFacebook広告を始めたいとなった場合、支払い方法を設定する必要がございます。支払い方法は大きく分けると2つございます。1つ目は、「クレジットカード・クレジットカード機能付きのデビットカード」です。2つ目は「PayPal」です。クレジットカード・デビットカードでは、以下の国際ブランドが利用できます。

・American Express
・Discover
・Mastercard
・Visa

※上記以外にも利用できるブランドはあるようなので、こちらは参考程度にお願いします

Facebook広告で支払い方法を設定することができたら、あとは広告の各種設定を行って公開をするだけです。

Facebook広告を成功させる4つのポイント

ポイント・メリット

Facebook広告を成功させるためには、運用のコツ・ポイントがございます。本記事を読んでくださった方には、特別に「有料級」の記事を書かせていただきました。以下4つのポイントをぜひ参考にしてみてください。

1,広告ライブラリを活用して、競合調査を行う
2,入札戦略を含めた初期設定を完璧にする
3,クリエイティブを改善し続ける
4,リターゲティング配信を活用する

1,広告ライブラリを活用して、競合調査を行う

広告ライブラリとは、Facebook広告を配信している競合他社のクリエイティブを閲覧することができるツールです。Facebook・Instagram・Messenger・Audience Networkのすべての配置の広告を確認することができます。広告ライブラリでは、以下のようなフィルタをかけることができます

・任意のキーワード
・プラットフォーム(4つのプラットフォーム)
・メディアタイプ(画像か動画かなど)
・ステータス(アクティブ・非アクティブ)
・期間(1日単位で日付の設定可能)

このように絞り込みをかけることによって、競合他社分析を行うことができます。新機能として、遷移先のウェブサイト(LP)も確認することができるので、非常にオススメです。期間を長く絞ってアクティブ状態のものは、費用対効果が良い可能性があるので、クリエイティブの参考にしてみてもいいかもしれません。Facebook広告の広告ライブラリは非常にオススメので、ブックマークにするなどをオススメいたします!

2,入札戦略を含めた初期設定を完璧にする

まず初めにFacebook広告の入札戦略・初期設定をすることから説明いたします。筆者の経験をもとにした個人的な成果のいいオススメについて、以下をご確認ください。

・購入タイプは、オークション
・キャンペーンの目的は、リード
・目標コンバージョン値は、初期フェーズでは必ず設定する
・キャンペーンは、1商材につき1つ
・広告セットは、最小限にする
・1広告セットあたり3~6広告(クリエイティブ)
・クリエイティブは訴求軸のABテストから行う

このようなポイントを押さえておくことによって、成果の高いFacebook広告になる傾向があると考えております。(これが正解というわけではないので、ご注意ください)

3,クリエイティブを改善し続ける

次に、Facebook広告においてはクリエイティブの改善が一番大事なポイントです。Facebook広告のクリエイティブとは「画像バナー」「メインテキスト」「見出し」「説明」の4つを指しております。こちらもわかりやすく、以下にポイントをまとめましたのでご確認ください。

・クリエイティブは正方形と長方形
・広告セットに対して機械学習がかかる
・メインテキストは5つセット
・見出しも5つセット
・説明も5つセット
・Advantage+はオン

このようなポイントをもとに広告を改善し続けます。クリエイティブのテスト期間は「2週間」を推奨しております。2週間後、CPA・予算消化進捗などの観点から広告の成果が悪いものを停止していきます。結論が出たら、また別のテストを繰り返していきます。

・初期フェーズは訴求軸テスト
・その後にデザインテスト(人あり・文字だけ)
・カラーやフォントのテスト

※注意点としては、ウェブサイトへ遷移させている場合、広告とウェブサイトのFV(ファーストビュー)のトンマナがズレると直帰率が高くなってしまう傾向があるので、ご注意ください

機械学習中にクリエイティブを変更してしまうと大きく学習が崩れる可能性があるので、こちらも気をつけてください。クリエイティブを正しく改善し続けることで、成果が良くなりますので、絶対に取り入れてください。

4,リターゲティング配信を活用する

最後にオススメな方法として、Facebook広告のリターゲティング配信を行うことをオススメいたします。では、具体的にどのようなリターゲティング配信がオススメか以下に記載致します。

・ウェブサイトを訪問したが、コンバージョンしなかったユーザー
・ウェブサイトを訪問してページスクロール率上位25%のユーザー
・ウェブサイトを訪問してページ滞在時間上位25%のユーザー

※リーセンシ―という期間を絞り込むことができるので、30日からまずは試して見ることをオススメします
※上記のパーセンテージはウェブサイトへ訪問したトラフィックにより異なる(上位5%・10%・25%から選択可)

一度ウェブサイトを訪問したユーザーに同じクリエイティブだと、クリックされずにCTR(クリック率)が低い可能性があるので、リターゲティング配信の場合は初回に見せたクリエイティブと違うクリエイティブを配信することをオススメいたします。

まとめ

まとめ・結論

Facebook広告について、1から10まで徹底的に解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか。Facebook広告とは?という概要、やり方・仕組み・費用・配信先などの基本的なことから、運用ノウハウ・ターゲティングの使い方・改善策などの応用的・実践的なことまで現在もFacebook広告を運用しているプロの筆者が解説させていただきました。

結論、Facebook広告はさまざまなWeb広告・SNS広告がある中で、非常にオススメなメディアです。ターゲティングの精度が高く、割とどんなビジネスモデルでも広告を配信することができるので、個人的には迷ったら・一番初めに始めるなら「Facebook広告」と伝えています。

とはいえ、Facebook広告を経験ゼロからいきなり成功させることができるかと言うとそんなことはございません。正しい知識を学んでプロのFacebook広告運用者になるまでには少し時間と経験が必要です。インハウス化をしたい、運用代行を依頼したい場合は本記事を執筆したマイチームスにお任せください!その他の記事にも設定方法や運用ノウハウがございますので、ぜひご確認ください。お問い合わせだけでもOKですので、お気軽にご相談ください!

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