LINE広告で動画広告を配信することができることはご存じでしょうか。なぜ動画広告がいいのか、どのような配信面に配信されるのか、どのようなフローで出稿するのかを解説します。さらに、LINE動画広告で成果を出すためのコツを徹底解説しました。コンサルでお伝えするような有料級の情報となっています。ぜひ最後までお読みいただき、LINE動画広告で成果を出すことができる運用者になってください。
本記事によって、こんなことを学び、実際にできるようになります!
・LINE動画広告とはどのようなものかわかる
・LINE動画広告と静止画広告のメリットがそれぞれ理解できる
・LINE動画広告のすべての配信面を知ることができる
・LINE動画広告で成果を出すコツを知ることができる
・LINE動画広告の出稿手順について知れる
・LINE動画広告を出稿して成果を出すことができるようになる
LINE動画広告とは?
動画広告の出稿先において、Facebook広告・TikTok広告・YouTube広告などさまざまな広告を検討しながら、LINE広告も検討しているという方は多いのではないでしょうか。LINE動画広告は10つの配信面・複数の配信方法があり、工夫次第で費用対効果を改善することができます。
株式会社LINEが2020年に発表したLINEの月間アクティブユーザー数は8,400万人を超えたと発表されました。日本人の人口が約1億2000万人前後なので、実に3人に2人である67%程度の人が利用していることになります。
LINE広告は直近、業界・業種の利用制限も少し解除して、さらに勢力を拡大しております。それもLINEという巨大なコミュニケーションツールがあるからです。日本人の生活インフラの一部に完全になったと言っても過言ではないほど、私たちの生活の一部に溶け込んでいる状況です。その中でも、LINE VOOMの縦型動画をはじめとした「LINE動画広告」は最もLINE社も力を入れていると言っても過言ではないです。本記事では、そんなLINE動画広告について徹底解説いたしますので、最後まで読んでいただき、LINE動画広告の運用のプロになってください。
LINE広告の静止画と動画の比較
LINE広告では、基本的にすべての配信面で静止画と動画の広告配信が可能となっています。よくLINE広告では「静止画と動画のどちらがいいの?」と聞かれるので、それぞれのメリットについて解説いたします。
静止画広告のメリット
静止画の一番のメリットは、「制作コストを含めた制作リソースが動画広告より圧倒的にかからないこと」です。内製化でも制作時間がかからず、外注でも制作コストが安いがかからない傾向があります。そのため、商品やサービスによって、ターゲットごとにクリエイティブを制作することで費用対効果を向上させることができます。
また、LINE広告を含めたWeb広告・SNS広告では、クリエイティブの改善が必須です。クリエイティブをどれだけの頻度でPDCAを回して改善することができるかがカギになります。静止画ではそのような観点からガンガンPDCAを回して効果改善をしたいという方にオススメの配信方法です。
動画広告のメリット
次に動画広告のメリットについても解説いたします。動画広告の一番のメリットは、「ユーザーに提供できる情報量が圧倒的に多いこと」です。静止画と比較すると何倍・何十倍もの情報を届けることができます。そのため、ユーザーの注目を集めることができたり、1つのクリエイティブで多くのメッセージを届けることができます。
動画広告にストーリー性を持たせることで、高額な商品やサービス、静止画では販売しにくい商品やサービスでも販売することができます。
結論
どちらがいいとは、一概に言うことは難しいですが、広告主の商材によって静止画広告か動画広告か、適切に選択しましょう。すぐに始めたい方・PDCAを改善し続けたい方は静止画、高額な商材や静止画では魅力を伝えきれない商材は動画広告を選択するようにしましょう!
ただし、筆者の一番オススメは「静止画と動画を併用すること」です。なぜなら、ユーザーによって静止画が好き・動画が好きと好みが分かれます。また、どちらも配信しておくことで成果の違いを見つけることができ、費用対効果を最大化させることができます。リソースに余力があったり、高額な広告費用を利用する場合は静止画・動画をともに利用しましょう!
LINE動画広告の10つの配信面
LINE動画広告の配信面は実に10個もございます。静止画と同様に、ほぼすべての配信面にLINE動画広告を配信することができます。具体的にどのような配信面に広告を配信することができるのか、1つずつ丁寧に解説致しますので、以下をご確認ください。
①トークリスト
LINEのトークリストの最上部に配信される広告です。さらに、「Talk Head View」と言われるサービスを2020年1月にリリースさせました。その他にもLINEアプリのトークリストの最上部に配信することができる広告もございます。LINEはコミュニケーションツールであるように、トークリストがLINE広告において最も表示される箇所になるので、しっかりココを対策しておきましょう。
②LINE VOOM(旧タイムライン)
次に、LINE VOOM(旧タイムライン)です。トークリストの次に表示(インプレッション)される箇所となっており、LINE社の発表によると、実に4,900万人以上が月1回以上タイムラインの広告に接触しているそうです。ここもかなりインプレッションが期待できるので、対策を考えておきましょう。
③LINE NEWS
LINEユーザーの大変が見ていると言っても過言ではないLINE NEWSについてです。6,800万人以上と高いアクティブユーザー数を誇っています。他の配信面と比較して画面に対する広告の割合が高く、購入意欲が高いユーザーが多いことから、即効性のある商品やサービス、新商品の販売などと親和性が高いです。
④LINE マンガ
次の配信面はLINEマンガです。LINEマンガは、なんとダウンロード数が3000万回以上と言われております。10代20代の利用が多く、若年層に向けた広告配信を行いたい場合は、LINEマンガでの動画広告の対策を考えておきましょう
⑤LINE BLOG
LINE BLOGとは、LINE社が運営するブログサービスです。正直メジャーではなく、まだまだユーザー数が少ない現状です。女性・20代~40代が多いということを覚えておきましょう。
⑥ウォレット
LINEのウォレットとは、LINEで使える財布を意味しています。LINE Payを中心にさまざまなサービスの窓口となっております。アクティブユーザーは5,400万人と意外と多く、女性の利用が多いことも特徴です。
⑦LINEポイントクラブ
LINEポイントクラブとは、LINE内で動画視聴・友だち追加などのミッションをクリアするとLINE社からポイントが付与されて、LINE内でポイントを利用することができるサービスです。特に主婦層の利用が多く、40~50代の女性が多いということを頭に入れておきましょう。
⑧LINEショッピング
LINEショッピングとは、LINE内で雑貨・インテリア・服・家電・コスメなどのあらゆる商品を購入することができるサービスです。2019年9月時点でなんと3,000万人以上の会員が登録しました。こちらも7割が女性で、年代として25~44歳のユーザーの利用が多いことを覚えておいてください。
⑨LINEクーポン、LINEチラシ
LINEクーポンは、コンビニ・飲食店・ドラッグストアなど全国約5万店で利用することができます。ユーザー層は40~50代が比較的多く、また女性が約7割となっております。
LINEチラシは、LINE上で確認することができるチラシです。地元店舗のセールや特売情報などが発信されています。購買意欲の高いユーザーが閲覧している状況です。なんと女性が75%程度、40代50代が多い傾向です。
⑩LINE 広告ネットワーク
LINE広告ネットワークとは、LINE以外のLINE社と提携しているサイトやアプリに広告を配信することができる広告です。どこに掲載されるのか、具体的な配信先はブラックボックスですが、一部オープンになっているアプリ等がございますので、以下をご参照ください。
・DELISH KITCHEN
・マンガ Park
・MERY
上記アプリを一部としたかなり広い配信先に広告を配信することができます。リーチが圧倒的に伸びるので、プラットフォームは関係なく、リーチ数・CV数を増やしたい場合は非常にオススメです。
LINE動画広告の4つのコツ
LINE動画広告には、LINE動画広告の勝ち方があります。筆者の過去の経験や実績からその勝ち方について、言語化してまとめましたので、ぜひ参考にしてください。コンサルでお伝えするようなホットな情報も記載しているので、ぜひ熟読してください。
①フォーマットに対するクリエイティブを用意する
LINE広告にはさまざまな配信面があり、また静止画・動画を含めるとさまざまなクリエイティブが必要になります。LINE動画広告に対応するフォーマットも含めて、それぞれ優先度順に記載しましたのでご確認ください。
■静止画
①1:1の正方形(1,080×1,080px)
②画像小(600×400px)
③カルーセル(複数枚の画像)
■動画
①1:1の正方形
②16:9の横型
③9:16の縦型
リソースに余力がない方、途中でクリエイティブの変更を加えながらPDCAを回すことを想定すると運用が厳しそうな方は「静止画の1:1」「静止画の画像小」「動画の1:1」だけでも十分ですので、そこからスタートするようにしてください。
②ターゲティングで類似配信を活用する
次に、LINE動画広告も含めたLINE広告で成果を上げるためのターゲティングでオススメな類似オーディエンス配信について解説いたします。特に、筆者がオススメするターゲティングについてまとめましたので、広告グループ単位で分けてさまざま試してみてください。
オススメなターゲティング
・ブロード配信(年齢・性別・エリアのみ絞り込み)
・公式LINEアカウントの類似配信1%
・サンクスページ到達ユーザーの類似配信1%
・電話番号アップロードの類似配信1%
類似配信については、まずは1%から始めることをオススメします。なぜなら、まだまだLINE広告のターゲティングの精度が高くなく、ミニマムから初めてインプレッションが伸び悩むなどの事象が発生したら徐々に2%3%と上げていくことをオススメします。
③複数のクリエイティブで運用する
LINE動画広告において、クリエイティブは非常に重要な要素です。アカウント設計も含めて、クリエイティブをどのように設定&運用していくかは非常に重要です。さまざまなポイントがございますが、特に重要度の高いポイントをまとめましたので、ご確認ください。
クリエイティブ運用のポイント
・テキストにサービスや商品の関連語句を入れる
・テキストの文字数はなるべくMAXまで入れる
・タイトルにアクションキーワードを入れる
・はじめは訴求軸テストのためのクリエイティブを複数入稿
・訴求軸が決まればデザインのABテストを行う
このようにテキスト・静止画・動画の各クリエイティブを運用するにあたって、コツがございます。上記のように正しく進めていけば、LINE広告・LINE動画広告の費用対効果を最大化させることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
④冒頭の3秒を変えたABテストを行う
さいごに、LINE動画広告に特化した運用方法について解説します。動画広告では冒頭の3秒で大きく成果が変わると言われています。そこで一番オススメな方法が冒頭の3秒間をABテストを行うことです。
具体的には、、、
・冒頭3秒間以外の動画は全く同じ
・冒頭の3秒間だけ、3パターンでABテストを行い反応を見る
・反応が良かったクリエイティブを軸に別のABテストを実施していく
このようなフローで冒頭の3秒間のクリエイティブが決まれば、その他の箇所を改善していってください。動画広告は非常にトレンドの変遷が早く、高速でPDCAを回さなければなりません。冒頭の3秒間を変えるだけでクリエイティブ全体のイメージが全く異なり、別の広告と認識させることができるので、とにかく高速にクリエイティブを改善し続けてください。
LINE動画広告の動画サイズと規定
10個存在している配信面ごとに、利用することができる動画クリエイティブのサイズや規定は異なります。以下にて詳しく解説して参ります。
動画サイズと規定
LINE動画広告でのサイズと規定について、以下の表をご確認ください。
フォーマット | 規定(ルール) |
---|---|
動画 | ■フォーマット →mp4 ■アスペクト比 →16:9(横:240px以上1920px以下、縦:135px以上1080px以下) →1:1(横:600px以上1280px以下、縦:600px以上1280px以下) →9:16(横:135px以上1080px以下、縦:240px以上1920px以下) ■音声 →128kbps以上を推奨 ■動画の再生時間 →5秒以上120秒以下 ■ファイルサイズ →最大100MB以下 |
おすすめサイズ
3種類の動画サイズのうち、一番オススメのサイズ・優先して制作するべきサイズは「正方形(1:1)」です。なぜなら、対応している配信面が最も多く、9:16、16:9と比較しても違和感やそん色なく、配信することができるからです。
9:16の縦型は、LINE VOOMがメインになるので優先度は一番低いです。16:9の横型は配信対応している面が、正方形の1:1と同じで多くの配信面に対応していますが、結論として正方形の1:1のみの動画で良いでしょう。
LINE動画広告の出稿手順
ではここまで記事を読んでいただいたところで、実際にLINE広告を配信してみたいと思った方も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて、LINE動画広告の出稿手順について、詳しく解説して参ります。筆者の意見では、LINE広告は他の広告と比較して広告を出稿するまでのプロセスが少なく、すべてオンライン上で完結するので、やり方を覚えてしまえば誰でも配信することができると言っても過言ではありません。それでは1つずつ確認していきましょう。
①LINEビジネスIDの取得
まず初めに、LINE広告を利用するためにはLINEビジネスIDの取得が必要です。方法は2つあります。公式LINEアカウントを持っていればそのままLINEビジネスIDの発行が可能です。もしくはメールアドレスの登録をすればLINEビジネスIDの取得をすることができます。
②公式LINEアカウントの開設
次に公式LINEアカウントの開設についてです。公式LINEアカウントは「こちら」から行うことができるので、手順に従って進めてください。すでに公式LINEアカウントを保持している場合はこのプロセスは不要です。公式LINEアカウントの解説も難しくないので、ご安心ください。
③広告アカウントの解説とクレジットカードの登録
ここまで準備ができたらLINE広告の「広告アカウントの開設」を行ってください。企業名・公式サイトのURL・請求先情報などの基本的な情報を入力してください。ここで②で作成した公式LINEアカウントのIDが必要となります。完了したら、LINE社からのアカウント審査が行われます。それ以外は特段不明な点もないかと思いますので、ここでは割愛させていただきます。
広告アカウントの開設が完了したら、次にクレジットカードの登録を行ってください。クレジットカードの登録の画面までいく方法はコチラです。
【1】作成した広告アカウントをクリックして広告マネージャーに移動
【2】左上の三点リーダー(ハンバーガーメニュー)をクリック
【3】請求と支払いの項目をクリック
【4】実際にクレジットカードの登録を行えば完了
④投稿する動画広告のアップロード
次に、LINE動画広告を配信する動画メディア(クリエイティブ)の登録を行ってください。こちらも同様に手順をお伝えいたします。
【1】広告マネージャーを開く
【2】広告マネージャーの左上にある三点リーダー(ハンバーガーメニュー)をクリック
【3】共有ライブラリの中にあるメディアをクリック
【4】実際に動画メディア(クリエイティブ)をアップロード
このアップロードが完了すると、クリエイティブの審査が開始されます。2023年4月現在、LINE広告のアップデートにより、広告の審査までの完了時間が大幅に改善されて早くなっております。早ければ数時間、遅くとも2~3営業日で完了します。(以前までは最大10日程度かかっていました)審査結果については、管理画面より確認することができるので、タイミングを見て必ず確認してください。
⑤ウェブサイト誘導の場合はLINE Tagの設置
最後に、LINE広告で広告の成果を計測するためのタグについて開設いたします。このLINE Tagはウェブサイト誘導の際に利用することができ、友だち追加広告だけを利用する場合はタグ設置が不要となっておりますので、把握ください。LINE Tagと言われるLINEが独自に発行しているタグは3種類存在しているので、以下にて開設いたします
【1】ベースコード:全ページに設置して、ユーザーの行動を計測
【2】コンバージョンコード:コンバージョン(サンクス)ページに設置して計測
【3】カスタムイベントコード:広告主が独自に計測したいイベントに対して設置して計測
ベースコードとコンバージョンコードは設定がマストです。カスタムイベントコードは、例えばLINE友だち追加のボタンタップを計測したい場合などに利用します。タグは広告マネージャの「共有ライブラリ」の中にある「トラッキング(LINE Tag)」から取得することができます。Googleタグマネージャーやウェブサイトに直接設置するなど、他の広告と同様の手順でタグ設置を行いましょう。
ここまで設定することができたら、あとは広告の配信準備を行うだけです。
【1】キャンペーンを作成
【2】広告グループを作成
【3】広告を作成(クリエイティブなども設定)
「広告アカウント」「クリエイティブ」の審査もすべて完了したら、あとは公開へ進めてください。審査期間3~5営業日ほどが想定されるので、スケジュールは逆算して進めることをオススメいたします。
まとめ
LINE動画広告について、全貌を解説いたしましたがいかがでしたでしょうか。LINE動画広告そのものついて、静止画と動画の比較、設定方法などの基本的なことから運用のコツやポイントの実務的・実践的なことまで詳しく解説いたしました。LINE動画広告の魅力に気付いていただき、ぜひ利用して費用対効果を向上させてもらえたら執筆した甲斐があるので嬉しいです。
LINE動画広告をはじめとしたLINE広告を検討中の企業様はいらっしゃいますでしょうか。またLINE広告だけではなく、TikTok広告・Facebook広告・YouTube広告などその他の動画広告も検討中の方は、ぜひ一度マイチームスにお問い合わせください。どの広告がいいのか、動画広告を選択するべきなのかなど徹底的にヒアリングして、レクチャーさせていただきます。ご不明な点、ご相談等でも構いませんのでお気軽にお問い合わせくださいね。