ディスプレイ広告についてメリットを徹底解説いたします。本記事では、ディスプレイ広告の7つのメリット、デメリット、ディスプレイ広告とリスティング広告の違い、成果を出すためのコツなどについて解説して参ります。初めてディスプレイ広告を使った方、ディスプレイ広告の利用を検討している方にオススメです。
本記事を最後まで読んでいただくことで、以下のようなことを理解できるようになります。
・ディスプレイ広告のメリットについて理解できる
・ディスプレイ広告のデメリットも理解できる
・ディスプレイ広告のメリットを踏まえてリスティングと比較できる
・ディスプレイ広告で成果を出すためを学べる
・ディスプレイ広告を本当に使うべきかの判断材料になる
ディスプレイ広告とは?
みなさんは「ディスプレイ広告」という言葉をご存じでしょうか。ディスプレイ広告とは、Webサイトやサプリの広告枠に、テキスト・画像・動画などのさまざまな形式で配信することができる広告です。画像バナーで表示されることが多いので、バナー広告と言ったりもします。昨今では、動画需要の高まりから、ディスプレイ広告×動画広告もよく見るようになりました。今回は、
いたします。
代表的なものとして、Google広告・Yahoo広告で利用することができます。実際に商品を知らない新規ユーザーに配信することができたり、一度訪問したユーザーに広告を配信することができたり、潜在層にも顕在層にもアプローチをすることができます。
ディスプレイ広告の種類
ディスプレイ広告には、5つの種類があります。1つずつイメージを持ってもらうために画像付きで解説いたします。今回は、Yahoo!ディスプレイ広告の例をもとに解説いたします。(Googleディスプレイ広告でも基本的は一緒です)
①バナー広告
画像や動画で作成した画像を広告で表示させることができるディスプレイ広告です。
出典元:Yahoo!JAPAN広告
②レスポンシブ広告
スマホやPCなどのデバイス、アプリやWebサイトの形などに合わせて、テキストと画像(動画)の広告を配信することができるディスプレイ広告です。
出典元:Yahoo!JAPAN広告
③動的ディスプレイ広告
商品リストのように、動的に表示することができるディスプレイ広告です。
出典元:Yahoo!JAPAN広告
④テキスト広告
「タイトル」「説明文」「URL」など、テキストで作成した広告を表示することができるディスプレイ広告です。
出典元:Yahoo!JAPAN広告
⑤動画広告
5~60秒の動画を利用して、広告を表示させることができるディスプレイ広告です。
出典元:Yahoo!JAPAN広告
ディスプレイ広告のメリット5選
ディスプレイ広告には、5つのメリットがあります。
ディスプレイ広告の5つのメリット
①認知拡大
②リターゲティング広告
③画像や動画で訴求できる
④クリック単価が安い
⑤リスティング広告の効果を高めることができる
それぞれのメリットについて、詳しく解説いたします。
①認知拡大
ディスプレイ広告は、さまざまなWebサイトやアプリの広告枠に掲載することができます。そのため、商品・サービスを全く知らない潜在ユーザーや、商品やサービス名を聞いたことがある準顕在ユーザーに広告を届けることができます。商品やサービスを販売促進しながら、同時に認知拡大にも繋がる点が非常に大きなメリットと言えるでしょう。
具体的な効果として、GoogleやYahooでの指名検索数が増えた、TwitterやInstagramなどのSNSでハッシュタグ数が増えた、クリック率の向上などによってサイトへの流入数が増えた、などの認知拡大の効果が表れるでしょう。何か見たことがある・聞いたことがある、という信用からコンバージョン率が改善されるなどのシナジーもございます。
②画像や動画で訴求できる
ディスプレイ広告は、リスティング広告(検索広告)と違い、テキスト以外に画像や動画で広告を配信することができることもメリットです。テキストだけの広告と比較すると、圧倒的にユーザーに届けることができる情報量が多いです。テキストよりも画像バナー、画像バナーよりも動画のほうが情報量が多いです。
画像でも動画でもブランドイメージ・商品やサービスのイメージを具体的に届けることができます。商品やサービスの魅力を伝えることができ、テキストだけでは販売しにくいモノ、少し高額なものなどでもディスプレイ広告であれば画像や動画でアプローチをすることができるので、販売できることもメリットです。
③クリック単価が安い
ディスプレイ広告は、リスティング広告(検索広告)と比較してクリック単価が安いこともメリットです。潜在ユーザーに向けたリスティング広告では、競合他社も多くリスティング広告を活用しているため、クリック単価が高騰していることが一般的です。
それに比べて基本的に潜在層向けのディスプレイ広告では即効性は見込めない反面、クリック単価を抑えてさまざまな配置面(配信場所)に広告を掲載することができます。Googleディスプレイ広告であればGoogleと提携しているWebサイトやアプリ、Yahoo広告であればYahooと提携しているWebサイトやアプリに広告を掲載することができます。このようにさまざまな配置面に広告を配信して、安価なクリック単価で認知拡大を行えることもディスプレイ広告のメリットです。
④リターゲティング広告画像や動画で訴求できる
次に、筆者が一番メリットだと思っているリターゲティング広告(Google広告ではリマーケティング広告)についてです。リターゲティング広告では、自社のWebサイトに1回以上訪問をしたが、実際に商品やサービスの購入等には至らなかったユーザーに広告を配信することができます。
これにより、商品やサービスに興味はあるが購入はしなかったユーザーに再度、ディスプレイ広告を届けることによってコンバージョンする確率が上がることがメリットです。タグを埋め込み、過去に自社のWebサイトへアクセスしたことがあるユーザーのリストを生成して、そのユーザーにピンポイントでアプローチをすることができます。
⑤リスティング広告の効果を高めることができる
最後に、ディスプレイ広告を配信することによってリスティング広告の費用対効果を高めることができるメリットについて解説いたします。具体的には以下のようなことから費用対効果を高めることができます。
・商品やサービスの指名検索数の増加
・商品やサービスがSNS等で認知拡大
・商品やサービスの認知拡大でクリック率UP
・商品やサービスの認知拡大でコンバージョン率UP
・ディスプレイ広告からWebサイトへ多くの流入が見込めるので、リストが溜まりやすい
具体的にはこのような観点から、ディスプレイ広告によってリスティング広告の費用対効果を高めることができます。最後のサイト流入が増える点ですが、リスティング広告においてもリマーケティングリストを利用するターゲティングを利用することができます。例えば、コンバージョンはしていないがディスプレイ広告経由でWebサイトへ流入してきたユーザーに対してリスティング広告を配信することで、コンバージョンの期待ができます。
このようにディスプレイ広告にはさまざまなメリットがございます。もしディスプレイ広告を検討中の方は、このようなメリットを踏まえて当てはまるものがあれば運用開始を検討してみてはいかがでしょうか。
ディスプレイ広告のデメリット
ディスプレイ広告のメリットを説明したところで、しっかりデメリットについても理解していただきたいです。ディスプレイ広告のデメリットは2つございます。
ディスプレイ広告の2つのデメリット
①効果測定が難しい
②クリック率とコンバージョン率が低い
それぞれのデメリットについて解説いたします。
①効果測定が難しい
一番初めに注意いただきたいことは、リスティング広告と比較をして効果測定が難しいことです。理由は「フォーマットが複数」「クリエイティブを複数登録」「ターゲティングが複数」が1つの広告グループにあることによって、どれが成果が良かったのかわかりにくい点がディスプレイ広告のデメリットです。
解決方法については、後述のディスプレイ広告で成果を出すためのコツに記載しているのでそちらをご確認ください。効果測定を行わなければ、ディスプレイ広告の成果向上の打ち手を導き出すことができませんので、しっかり戦略を練ってディスプレイ広告をスタートするようにしてください。
②クリック率とコンバージョン率が低い
ディスプレイ広告は、潜在層へアプローチを行うのでクリック率・コンバージョン率が低い傾向です。逆にリスティング広告は顕在層へのアプローチなので、ディスプレイ広告と比較してクリック率・コンバージョン率が高い傾向です。
WordStreamの調査によると、ディスプレイ広告・リスティング広告の平均クリック率・平均コンバージョン率は以下です。
項目 | ディスプレイ広告 | リスティング広告 |
---|---|---|
平均クリック率 | 0.46% | 3.17% |
平均コンバージョン率 | 0.77% | 3.75% |
しかしながら、ディスプレイ広告のメリットで述べたいように、ディスプレイ広告はクリック単価が低いです。そのため顕在層へのアプローチだとしてもCPA(コンバージョン単価)で見ると、悪くないと感じる数値になる可能性も大いにあります。パーセンテージにとらわれず、実数で判断をしましょう。
ディスプレイ広告と検索広告(リスティング広告)の違い
では、結局ディスプレイ広告・リスティング広告のどちらを使ったらいいの、と疑問に思った方も多いかと思います。そこで、ディスプレイ広告を使うべき・リスティング広告の使うべきという点をケース別に解説します。正解はないので、以下を参考にしてみてください。
ディスプレイ広告を使うべきケース
ディスプレイ広告が適しているケースをまとめました。
・自社のWebサイトへの流入数が多いケース
・高額なサービスや商品
・テキストだけではイメージしにくいサービスや商品
・購入検討期間が長い商品やサービス
このようにリターゲティング広告(リマーケティング広告)が使えるくらいのサイト流入がある場合は、間違いなくディスプレイ広告はオススメです。その他、購入までの検討期間が長い商品やサービスなど、ディスプレイ広告に合っている場合は検討してみてはいかがでしょうか。
リスティング広告を使うべきケース
リスティング広告が適しているケースをまとめました。
・基本的にはすべての商品やサービス
・検索ボリュームがある商品やサービス
・緊急性のある悩みを解決する商品やサービス
リスティング広告は検索エンジンを利用して情報を調べる世の中なので、どの商品やサービスでも当てはまります。リスティング広告を利用してみて上手くいけばディスプレイ広告を検討することがセオリーです。
ディスプレイ広告で成果を出すためのコツ
ディスプレイ広告で成果を出すためには、コツがあります。たくさんありますが、今回は特別に筆者が特に意識をして成果を上げたポイント3つに絞って解説いたします。
①ターゲティングをペルソナに合わせる
ディスプレイ広告では、さまざまなターゲティングを行うことができます。またそのターゲティングを組み合わせて配信することもでき、正しく設定することで成果を高めることができます。具体的には、以下のターゲティングをすることができるので、ご参照ください。(筆者が初期フェーズでよく利用するターゲティング一覧です)
■オーディエンスターゲティング
性別、年齢、地域などのユーザー属性からターゲティング
Webサイトの閲覧・イベント履歴から興味関心ターゲティング
■デバイスターゲティング
PCやタブレットやスマホのデバイスからターゲティング
■サーチターゲティング
特定の検索キーワードで流入したユーザーに対するターゲティング
■コンテンツターゲティング
特定にトピックやキーワードを指定して、関連性の高いコンテンツを閲覧しているユーザーへのターゲティング
※Yahooディスプレイを参考にしているが、Googleディスプレイでも利用可
このように対象のサービス・商品に対するペルソナを設定して、そのペルソナにマッチしたターゲティング(オーディエンス)を設定することが非常に重要です。特にディスプレイ広告は潜在層へのアプローチとなるので、この設定が甘いと不特定多数にむやみにディスプレイ広告が配信されることになってしまうので、ご注意ください。
②クリエイティブを改善し続ける
ディスプレイ広告において、クリエイティブは成功失敗を左右する一番大きな要素です。とにかくクリエイティブにこだわり、クリエイティブを改善し続けてください。クリエイティブの成功なしにディスプレイ広告の成功はあり得ません。
成果ただすためのクリエイティブ作成のコツ
・ターゲットにマッチしたカラー・フォント等で画像、動画を作成
・第三者にレビューしてもらう(できれば商品やサービスを知らない)
・サイト流入後に離脱しないように、画像バナーとLPのメインビジュアルのトンマナを一致させる
このようにディスプレイ広告で成果を出すためにはクリエイティブにさまざまなこだわりを持って進めなければなりません。その後、数値を正しく分析してクリエイティブを改善し続けましょう。一番良くないことは、初期に配信したクリエイティブをそのまま放置し続けることです。肝に銘じておいてください。
③キャンペーン構造を明確にして、効果分析
ディスプレイ広告では、ターゲティングやクリエイティブなどの複数の組み合わせが発生します。そのためよくあるケースとして、どのターゲティングが一番良かったのか、どのクリエイティブが一番良かったのかが判断することができなくなることとです。先述のようにターゲティングはさまざまございます。クリエイティブのフォーマットについても以下の5つがございます。
クリエイティブのフォーマット
・バナー広告
・レスポンシブ広告
・動的ディスプレイ広告
・テキスト広告
・動画広告
ここでお伝えしたいことは「どのターゲティングがいいのか・悪いのか」「どのフォーマットがいいのか・悪いのか」「どのクリエイティブがいいのか・悪いのか」を明確に分析できるキャンペーン構造にしておかなければならない点です。キャンペーン・広告グループ・広告を設定する際に、自社の商品やサービスに合わせて後々効果分析をできる設計にしておいてください。
まとめ
ディスプレイ広告のメリット・デメリットから始まり、ディスプレイ広告で成果を出すためのコツまで解説いたしましたが、いかがでしょうか。ディスプレイ広告は認知拡大をベースにさまざまな配置面(配信場所)へ掲載することができるメリットがございます。
本記事からディスプレイ広告を掲載すべきか、リスティング広告(検索広告)を掲載すべきか、などさまざま検討することができたのではないしょうか。ディスプレイ広告はクリエイティブを改善したり、キャンペーンを的確にしたり、運用においてもコツや経験が必要です。
この記事を読んで「ディスプレイ広告をやってみたいけど自分でできるか不安」と感じた方も多いのではないでしょうか。その場合は本記事の執筆者でもあるマイチームスにお任せください。ディスプレイ広告についても熟知しております。ディスプレイ広告の運用代行を始め、インハウス化支援も行っております。会社の状況に合わせて柔軟に対応しますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。