【Facebook・Meta】コレクション広告とは?入稿規定・方法

Facebook広告 コレクション広告

Facebook広告のコレクション広告と聞いてすぐに説明ができる方はなかなかいないのではないでしょうか。広告の特徴からもECサイトなどの広告主で活用できるFacebook広告となっております。Facebook広告のコレクション広告の基礎的な部分から特徴、実際の設定方法まで解説いたします。コレクション広告を利用するにあたって便利なカタログについても詳しく解説いたします。

本記事によって、こんなことを学び、実際にできるようになります!

・Facebookコレクション広告が何か知れる
・Facebookコレクション広告のメリット・デメリットが理解できる
・Facebookコレクション広告のカタログについても理解できる
・Facebookコレクション広告を管理画面から実際に設定することができるようになる
・Facebookコレクション広告で成果を出すコツを知ることができる

目次

Facebookコレクション広告とは?

Facebook広告とは
Facebook広告のコレクション広告とは?

大きいサイズのメインビジュアル(画像または動画)と商品などを並べた小さいサイズの画像を同一の画面で表示することができるFacebook広告のことです。Meta社が運用するInstagram広告でも同様にコレクション広告を配信することができます。

実際に広告をタップすると、インスタントエクスペリエンス(モバイルでフルスクリーンに表示されるフォーマット)が表示されるので、ウェブサイトへ遷移する前に商品や価格などを具体的にイメージすることができることも大きな1つの特徴です。

具体的には、アパレル商品などを販売する際に活用するECサイトとの相性が非常によく、Facebook(Instagram)内で商品をよく見るユーザーに広告配信がなされます。

広告マネージャーからキャンペーンの目的を設定する際に下記を選択した場合、コレクション広告を選択することができるようになることを覚えておいてください。

・売上(コンバージョン)
・リード(コンバージョン)
・売上(カタログ販売)
※2023年3月時点のキャンペーン

Facebookコレクション広告の2つのメリット

メリット・特徴

Facebook広告でカルーセル広告を利用する場合、しっかりメリットとデメリットを知ったうえで広告配信することで成果を出す近道になったり、費用対効果が良くないときに改善するポイントを見つけることができます。まずはFacebook広告のカルーセル広告に関するメリットを解説いたします。

Facebookコレクション広告のメリット① ユーザーのイメージに残すことができる

一気に情報を複数アピールできます。動画×画像、メインビジュアル×画像で複数の情報を訴求できるので、ユーザー目線だとインパクト大です。ユーザーの印象に残すことができます。

・動画と画像の組み合わせ
・メインビジュアル画像と画像の組み合わせ
・広告タップ後のフルスクリーン表示

特に、動画と画像の組み合わせは「動画の良さ」と「画像の良さ」を掛け合わせることができるので、非常にオススメです。動画広告をよく見るユーザー(動画であれば購買しやすいユーザー)、画像広告をよく見るユーザー(画像であれば購買しやすいユーザー)などユーザーによって特徴が異なりますので、両方をカバーできる動画×画像のカルーセル広告は最強です。

Facebookコレクション広告のメリット② 認知からCV(コンバージョン)までの役割を網羅

コレクション広告は、認知・検討・獲得までの役割をすべて担えることが他の広告と大きく異なる点です。コレクション広告の構成がLP(商品説明のランディングページ)のようになっております。

認知:メインビジュアル(動画もしくは画像)
検討:複数の画像
   タップ後フルスクリーンで表示されて商品ページ等へ誘導
獲得:ウェブサイト(LP含む)で購入

このように簡易的なランディングページのような役割をコレクション広告が担ってくれるので、購入寸前までアプリ外に出ず進めることができます。このことによって、サイト遷移後の離脱を防いだり、ユーザーによってサイトのUI・UXの使いにくさが関係なかったり、Facebook側が工夫して設計しております。

Facebookコレクション広告の3つのデメリット

デメリット・よくないところ

次にFacebook広告のコレクション広告に関するデメリットについて解説いたします。

Facebookコレクション広告のデメリット① 情報が多く、ユーザーに迷いが出る

先ほどのコレクション広告のメリットの対になることですが、1つの広告で複数の情報を配信することができる反面、情報が多く迷いが出てしまうユーザーが一定数いることを理解しておかなければなりません。

この点の解決策としては、コレクション広告だけの運用をしないことです。コレクション広告以外にもシングル画像の広告・動画広告をFacebook(Instagram)で利用することによって、迷いが出るようなユーザーをカバーすることができます。

Facebook広告は非常に最適化が優秀なので、画像のみ・動画のみ・動画と画像の掛け合わせなど、さまざまな広告配信を行うことによって機械学習が進み、最適な広告を最適なユーザーに配信することができます。

Facebookコレクション広告のデメリット② PCで表示されない

カルーセル広告の1つの大きなデメリットは、配信することができるデバイスがモバイル(スマホ)のみという点です。PC(パソコン)ユーザーには表示すらされないので、把握しておいてください。

しかしながら、近年ではアパレル商品(ECサイトの商品)を購入するユーザーはモバイルに大きく偏ってきているので不安に思う必要はないかもしれません。スマホ(モバイル)訴求だけで十分ですので、筆者的にここは気にしなくて良いポイントかと思います。

Facebookコレクション広告のデメリット③ 配信面が限定される

最後に大きなデメリットとしては、コレクション広告を配信することができる配信面が限定されることです。実際に下記の配信面はコレクション広告を配信することができますが、それ以外の配信面には配信されません。

・Facebookのニュースフィード
・Instagramのストーリーズ
・Instagramのフィード

ここでも解決策として、コレクション広告だけではなく他の広告を併用することによってFacebook(Instagram)のあらゆる面に広告配信をすることができる設計にすべきでしょう。

Facebookコレクション広告の5つの配信フォーマット(入稿規定)

フォーマット・規定・決まり・ルール

Facebook広告のコレクション広告では、ビジネスの目的ごとに使えるように5つのフォーマットを用意していることも利用しやすいポイントでしょう。フォーマットがあるので、クリエイティブを配信するための準備が少なくなり、改善等もスピード感を持って対応することができます。

Facebookコレクション広告のフォーマット① インスタントストアフロント

インスタントストアフロントで配信する目的は「販売」の場合です。メインビジュアル1枚と複数の画像を表示させることができるので、1つの広告で比較検討までさせることができます。

非常にシンプルな構成となっており、商品カタログを利用すればオススメ一覧・人気一覧のような格好で商品等を表示させることができます。商品やサービスに関心の高いユーザーへ配信することができます。

ただ単に商品やサービスを複数枚登録を行い配信するだけであれば「カルーセル広告」も最大10枚まで画像を登録することができるので、カルーセル広告で済みます。コレクション広告であれば最大で50枚をまとめて登録することができるので、商品数が多い場合などに有効的です。

Facebookコレクション広告のフォーマット② インスタントフォーム

インスタントフォームで配信する目的は「問い合わせの促進」の場合です。購買などの販促に向いており、フォーマット自体もシンプルです。

1つの商品を詳しく紹介して販売したい場合、このインスタントフォームを利用すると良いでしょう。ユーザー側としては、メインビジュアルをタップすると資料請求のフォームへ直接遷移する仕様になっておりますので、ウェブサイトの準備が不要です。

Facebookコレクション広告のフォーマット③ インスタントルックブック

インスタントフルックブックで配信する目的は「購買欲の増進」の場合です。どちらかと言うと、認知や認知されている商品やサービスに対する販売と言った役割を持っております。有名なブランドなどであれば、有効的なフォーマットだと思います。

実際に商品をハイライトしたり、タグ付けをしたりして商品やサービスの魅力を伝えることができます。

Facebookコレクション広告のフォーマット④ インスタントストーリーテリング

インスタントストーリーテリングで配信する目的は「認知」の場合です。商品やサービス等を認知させるときにストーリー仕立てにして配信することができます。ストーリー性があるので、ユーザーの印象に残しやすく、認知に向いていると言えるでしょう。

また広告からウェブサイトやアプリにそのまま誘導することができるので、販売の役割も持っております。

Facebookコレクション広告のフォーマット⑤ インスタント顧客獲得

インスタント顧客獲得で配信する目的は「認知・販売」の場合です。フルスクリーンで動画や画像が表示されるのでユーザーにとってのインパクトはかなりある点から認知と位置付けました。

しかしながら、関心のあるユーザーに対して登録ページや購入ページへ直接誘導することができるので、販売の目的でも効果を発揮します。インスタント顧客獲得では認知と販売の両方の側面を持っているのはこのためです。

Facebookコレクション広告の配信フォーマットのまとめ

コレクション広告のそれぞれの目的をしっかり把握して、目的に合った配信フォーマットを利用しましょう。販売が目的なのに認知のフォーマットを使ってしまうなどのケースもFacebook広告を見ていると散見されます。正しい広告の理解のもと、配信することが成功の第一歩となります。

Facebookコレクション広告のカタログとは

コレクション広告で利用するカタログとは?

動画や画像を事前に登録することができ、Facebook広告のコレクション広告を配信する際に工数を削減して効率よく広告配信をすることができるための補助ツール

ECサイト等を運営しており、コレクション広告を継続的に配信する場合は、カタログを利用することをオススメいたします。なぜなら、カタログで一度クリエイティブ画像(もしくは動画)を登録することによって、テンプレートに当てはめる画像や動画を効率よく呼び起こすことができるためです。

一度設定してしまえば手間をかけずにコレクション広告を配信することができますが、逆にカタログを設定する作業に手間が取られてしまうことも事実なので、コレクション広告をどの程度使うかによってカタログを登録すべきかどうかしっかり判断しましょう。

Facebook広告 コレクション広告の設定方法

やり方・方法

カタログを利用した場合の配信設定

1,コマースマネージャーを開く
広告マネージャーからコマースマネージャーを選択しましょう。

2,カタログを作成
進んでいくと下記のようなキャプションが表示されます。

3,カタログタイプを選択
ここでは、ビジネスの目的に合ったカタログを選択してください

4,画像や動画を登録して配信
実際にここまで進めば、動画や画像を登録して広告フォーマットを活用して参りましょう。さまざまなパターンの広告を試してみて、広告の費用対効果を測定してみてください。

Facebook広告 コレクション広告で成果を出す2つのコツ

裏ワザ・ポイント・コツ

Facebook広告のコレクション広告で成果を出すためのポイントについて、2つに絞って解説いたします。結論、さまざまな設定をすることで、ユーザーの取りこぼしを防いだり、広告の飽きなども解消することができます。

Facebookコレクション広告で成果を出すコツ① 動画と画像の組み合わせはマスト

動画と画像の組み合わせは、動画が好きなユーザー・画像が好きなユーザーの両方を解消することができるので、非常にオススメです。どうしてもユーザーにとっては視聴傾向に偏りが出ます。

同時にこのことから、他の広告を併用して「動画のみの広告」「画像のみの広告」を利用して、どんなユーザーに対してもカバーできるように設計を行ってください。

Facebookコレクション広告で成果を出すコツ② ABテスト用として画像と画像の組み合わせ

動画と画像の組み合わせと同様になってしまいますが、コレクション広告で画像と画像を組み合わせた広告を配信することもできるので、新たなパターンとしてABテストを行ってみてください。

すべてに共通して言えることですが、設定できるパターンはコレクション広告やフィード広告、ストーリーズ広告などでも同様に試してみて、出た数値から「ユーザーのリアルな声」として判断していってください。何事もやってみないと分からないですので、仮説を立ててあらゆることに取り組んでみましょう。

まとめ

まとめ・結論

本記事では、Facebook広告のコレクション広告について初めて知った方から運用経験がある方まで幅広く対応できるように基礎から応用まで解説をさせていただきました。内容についていかがでしたでしょうか。

ECサイトなどの複数の商品を販促するようなビジネスモデルの場合、非常に有効な広告です。しかしながら、ユーザーによって好き嫌いがあったり、配信面が限られていたり、コレクション広告だけを配信していればいいということではなく、他の広告と併用して費用対効果を最大化させることをオススメいたします。

目的に合った、ペルソナに合った広告を配信することによって、Facebook広告の素晴らしい機械学習が最適化をさせて費用対効果を最大化させてくれます。他の広告も含めてしっかりとFacebook広告についての理解を深めて広告を配信しましょう。

筆者の経験を踏まえて書かせていただきました。Facebook広告(Instagram広告)効果に不安がある・現状の費用対効果が良くないなどの状況であればぜひ一度マイチームスにご相談ください!

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