【Facebook動画広告とは?】作成手順・費用からコツまで解説!

Facebook広告 動画広告

今回は、Facebook広告動画広告の基本的な知識やルールから動画制作のコツ・他社事例・掲載開始後の運用ノウハウまで徹底的に解説いたします。

よく巷で、成果のいい広告は「画像広告」か「動画広告」かという議論が沸き起こるかと思います。動画広告の市場規模は毎年右肩上がりに推移しており、2022年と比較しても2525年の動画広告の市場規模はなんと「190%以上の伸び率」と言われているくらいニーズが高まってきている状況です。Facebook広告やInstagram広告などあらゆるSNS広告を運用していくうえで、動画広告の運用は絶対条件に変わりつつあります。

Facebook広告を始めたいと考えているが動画広告も含めてよくわかっていない、Facebook広告で画像広告やカルーセル広告や動画広告には踏み切れていない、そんな方に参考になる記事だと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。

本記事によって、こんなことを学び、実際にできるようになります!

・Facebook広告 動画広告の3つの広告の種類が理解できる
・Facebook広告 動画広告の制作ルールを知ることができる
・Facebook広告 動画広告のメリットがわかる
・Facebook広告 動画広告の入稿方法が理解できる
・動画広告において成果を出す確率が上がるストーリーを知れる
・Facebook広告 動画広告の運用ノウハウを知ることができる

目次

Facebook広告 動画広告の3つの種類と制作ルール

種類・さまざまな種類がある
Facebook広告 動画広告で推奨の動画時間は?

15秒です。理由としては、ストーリーズ広告は15秒間の動画が表示され、同様にフィード広告・インストリーム広告など、他の広告に対応しているからです。

Facebook広告の動画広告では3つの種類が存在しており、それぞれ実際にどんな面に配信されるのか・推奨のアスペクト比などが異なるため、しっかり特徴を理解して配信するべきである。以下に3つの動画広告種類について解説をしたので、ぜひ参考にして広告配信に役立てていただきたいです。

①フィード広告

Facebook広告のフィード広告とは、タイムライン内に表示される広告です。Facebook広告の中で最もインプレッションが出やすい広告です。Instagram広告に配置した場合も同様に、Instagram内のタイムラインに動画広告が表示されます。

動画の長さ:240分以内(ただし、15秒程度を推奨)
推奨のアスペクト比:正方形1:1、縦型4:5
ファイル形式:MP4・MOV・GIF(GIFが推奨)
最大ファイル容量:4GB

Facebook広告 フィード広告のメリット
・他の投稿と同様にタイムラインに流れるのでインプレッションが多い
・他の投稿と同様に表示されるので馴染み、クリックされやすい
・結果的にコンバージョン率が高く、コンバージョン数も伸ばしやすい傾向がある

Facebook広告 フィード広告のデメリット
・広告の最適化が行われるまでは無駄なリーチが増える
・広告感が出すぎるとクリックされず、費用対効果が悪化する

②ストーリーズ広告

Facebook広告のストーリーズ広告とは、ストーリーズを閲覧している最中に流れてくる広告のことである。モバイル(スマホ)であればフルスクリーンで表示されるため、ユーザーにインパクトがあります。Instagram広告の配置にした場合も、Instagramのストーリーズで配信することができる。

動画の長さ:1~120秒以内(ただし、15秒以上は複数に分割される)
推奨のアスペクト比:フル縦型9:16
ファイル形式:MP4・MOV・GIF(GIFが推奨)
最大ファイル容量:4GB

Facebook広告 ストーリーズ広告のメリット
・ストーリーズを見ているユーザーに強制的に配信することができる
・フルスクリーンで流れるので、ユーザーの印象に強く残すことができる
・設定できるコールトゥアクション(CTA)に矢印がついており、アクションを促しやすい

Facebook広告 ストーリーズ広告のデメリット
・興味がないユーザーに対しても一瞬でも強制的に表示される
・デスクトップユーザーには最適化されていない

③インストリーム広告

Facebook広告のインストリーム広告とは、Facebookで動画を見ている際に流れる動画広告のことである。YouTube広告をイメージしていただけると一番良いかと思います。再生されるタイミングは3箇所で、「動画再生の開始時」「動画再生の途中」「動画再生の終了後」である。

動画の長さ:5~10分以内
推奨のアスペクト比:横型16:9、正方形1:1
ファイル形式:MP4・MOV・GIF(GIFが推奨)
最大ファイル容量:4GB

Facebook広告 インストリーム広告のメリット
・高額な商材の販促に向いている
・動画再生時間が長く、メッセージ性のある動画広告に向いている
・売って終わりではなく、継続購入させる商品などに向いている

Facebook広告 インストリーム広告のデメリット
・YouTube広告に慣れている人は、広告感があるためスキップされる
・動画のクオリティが高くなければ最後まで見られない
・台本を作ってストーリー構成などまでこだわるなどリソースが必要

Facebook広告動画広告の5つのメリット

メリット・特徴

①動画訴求のため、ユーザーの脳裏に焼き付く

まず1つ目に挙げられるポイントは、画像と動画で比較すると、動画広告のほうがユーザーへ届ける情報の多さから印象に残すことができます。実際に、画像と動画広告で言われているようなことを以下に記載いたします。

・文字と比較すると5000倍の情報量
・10秒の動画で30万語、Webページ600ページ分

※アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に発表した研究結果

・動画広告を「見た」と答えた人は、バナー画像広告を「見た」と答えた人に対して約1.7倍
※株式会社電通と株式会社ディーツーコミュニケーションズが発表

文字と動画広告、動画広告とバナー広告を比較すると圧倒的な情報差と言えます。

②静止画と動画を組み合わせたコレクション広告を配信できる

Facebook広告のコレクション広告とは?

静止画と動画を同時に利用することで商品等を訴求できる広告です。特にショッピングなどの商品を売ることに向いている広告です。動画広告から、商品イメージ・ブランディングを担保しながら、LPを介さず購入アクションに繋げやすい点もメリットです。

③情報量が多いため、熱量が高いユーザーを獲得できる

前述の通りバナー広告と比較すると、ユーザーに提供できる情報量が圧倒的に多いので、獲得したユーザーの熱量が高いことが想定されます。

これはCVである登録等でマネタイズしないビジネスモデルの場合、かなり押さえておかなければならないポイントです。リード獲得広告(インスタントフォーム)やウェブサイトへ遷移してCVするとその時点で利益になる場合は別ですが、継続して利用することで利益が大きくなるケースや登録のみで実際にそのあと登録者と連絡をやり取りして成約に繋げることで売上・利益に繋がるケースは、動画広告を必ず取り入れるべきでしょう

最終的にあらゆるミスマッチを防ぐことができ、ある程度の熱量で購買を発生させることができるので、広告主の利益等に繋がる確率が上がります。

④動画ではなくても配信することができる

見出しを見て、動画広告なのに動画ではなくても配信できるというのはどういうこと?と感じた方も多くいらっしゃるかもしれません。

Facebook広告の動画広告は、動画を制作しなくても動画広告の配信をすることができます。例えば、画像を制作して「Advantage+」の機能を付けることによって他の動画広告と同様に馴染むように設定することができます。筆者は実際に、シングル画像にAdvantage+の機能を付けることによってFacebook広告の「ストーリーズ広告」や「フィード広告」などに動画広告を配信をすることができています

Facebook広告のAdvantage+(アドバンテージプラス)とは?

Facebook広告を配信するときに設定することができる自動化の機能である。Advantage+ クリエイティブの標準エンハンスでは、単一の画像などを表示する際にユーザーが最も反応しそうなものをFacebook広告側が自動で判定して、パーソナライズした音声・エフェクトなどを付けることができます。

動画制作のハードルが高いように感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。最近ではさまざまなツールを用いて、スマホアプリなどでも制作することができます。しかしながら、制作するノウハウがない・リソースが足りないといった方でも、動画広告を画像で配信をすることができるのでご安心ください。

筆者経験ではありますが、費用対効果も問題なく運用できるケースは多々ございますのでぜひ一度使ってみてください

⑤結果的にCV(コンバージョン数)が増える

あくまで筆者経験ですが、動画広告とバナー広告を比較すると、動画広告のほうがCVR(コンバージョン率)が高いことが多くありました。(ただし、商材・サービス内容によるという大前提)

ただし、ユーザーによって「バナー広告が好きな人」「動画広告が好きな人」が異なりますので、併用することをオススメします。バナー広告・動画広告のいずれかだけを配信していると、どちらかのユーザーを取りこぼすことが発生してしまいます。

Facebook広告は機械学習が優秀なので、静止画バナーと動画を併用することによって、ユーザー1人1人に対して最適化を行い、よりコンバージョンしやすいユーザーへ情報を配信することができます

Facebook広告の動画広告の作成手順

手順・ステップ

【1】アカウント設定
まず始めに各種アカウントの設定が必要です。Facebook広告は少しややこしい部分がございますが、初期設定を簡潔に申し上げると下記の設定が必要です。

・個人ページと個人のビジネスページとの連携
・個人のビジネスページとFacebook business suite(Facebookビジネスマネージャとの連携

具体的に下記のような手順でアカウント作成を進めてください

1,個人のFacebookアカウントを作成
2,個人のFacebookのビジネスページを作成
3,Facebook business suiteの作成
4,Facebookビジネスマネージャの設定
5,それぞれのアカウントを連携※Facebookページを管理する「Facebook business suite」の下にFacebookビジネスマネージャがございます

【2】キャンペンーン作成
Facebook business suiteのメニューバーから「広告」をクリックして、広告マネージャを開きます。作成ボタンをクリックして、広告キャンペーンを作成します。

【3】広告セット作成
キャンペーン作成の流れで広告セットを作成いたします。ここで前述で記載した「フィード広告」「インストリーム広告」「ストーリーズ広告」などどの面に配信するかを設定してください。

【4】広告作成(クリエイティブ入稿)
ここで制作した動画広告(シングル画像の静止画)を入稿してください。音楽やエフェクトを自動調整してくれる「Advantage+ クリエイティブ」をオンにしておくことをオススメいたします。

【5】支払い設定・審査・配信スタート
クレジットカードやPayPal(ペイパル)の設定、広告の審査完了などが終わった後に実際に広告が配信されます。

このような流れで実際に入稿をすることができます。最初はアカウントの設定など少し難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえば難しくないので辛抱強く頑張ってください。

成果を出すFacebook広告の動画広告の制作の5つのコツ

コツ・ポイント

成果を出すFacebook広告の動画広告の制作の5つのコツFacebook広告の動画広告で成果を出すためにはいくつかのポイントがございます。その中で本記事では特に大切な5つに絞ってポイント(コツ)を解説いたしますので、以下をご確認ください。

①3秒以内での「注目(引きつけ)」に徹底的にこだわる

動画広告の基本である「ファーストインプレッション」にどれだけこだわることができるかで、動画広告の費用対効果が大きく異なります。このファーストインプレッションが良くなれば良くなるほど、CTR(クリック率)や動画再生時間が上がります。

Facebook広告の動画広告で勝ち動画広告(クリエイティブ)を見つけるための筆者のオススメは、冒頭2〜3秒間の動画のABテストを行うことです。冒頭2〜3秒間の訴求内容を複数用意してABテストを行い、どの訴求の訴求内容が一番費用対効果が良いのかを判断することで動画広告の数値を改善することができました。ぜひ皆さんも一度試してみてください。

②15秒以内にもこだわる

先述で申し上げたようにFacebook広告の動画広告の推奨動画時間は、筆者の推奨で15秒です。すべての広告を網羅することができるからです。この15秒にも徹底的にこだわってほしいです。

後ほど説明する「ThruPlayによる課金」では15秒再生がされて初めて課金されます。この仕組みで14秒で見込み顧客なのか・見込み顧客ではないのか動画で操作をすることで、見込み顧客ではないユーザーからの課金を排除することができるテクニックがございます。

15秒で強烈なインパクトを残して、ウェブサイト(LP)へ誘導したりインスタントフォーム(リード獲得広告)へ誘導してみてください。

③音楽をターゲットに合わせる

Facebook広告の動画広告では、もちろん音楽を動画内に挿入することができます。その音楽を入れる際のポイントを解説いたします。

音楽挿入の際のポイント
・サービスや商材のイメージと合うか
・ターゲットの年齢、性別などに合うか
・音量が適切か(大きすぎないか・小さすぎないか)

ユーザーの利用シーンや実際に利用するユーザー層(ターゲット)を想定して制作するようにしてください。ユーザー目線が欠けてしまうと、狙いとは逆に嫌悪感を感じてしまったり、ネガティブに感じたりしてしまいますのでさまざまな点に注意したうえで動画制作を行いましょう。

④ストーリー性を作る

Facebook広告の動画広告では、その他の動画広告と同様にストーリー性を高めることによって費用対効果を向上させることができます。型があった方がわかりやすく、自社の商材やサービスに当てはまりやすいかと思いましたので、今回は下記2つについて解説いたします。

【1】AIDMAの法則
ストーリー性のある書き方の参考になるのが、「AIDMA(アイドマ)の法則」である。広告宣伝に対する消費者の心理のプロセスを示したストーリーとなっており、それぞれのアルファベットは下記のような意味合いである。

A:注意
I:興味
D:欲求
M:記憶
A:行動

皆さんのサービスや商材に当てはめてみてぜひ動画制作に活かしてください。

【2】ジャパネットたかた法則
次に参考になるストーリーの流れとしてあのテレビショッピングで有名な「ジャパネットたかた」の販売テンプレがございます。基本的には以下のパターンで構成されており、販促の動画広告を作成する際にオススメになるストーリーです。

1,悩みの代弁(~でお悩みですよね)
2,恐怖の煽り(それ、放っておくと・・・)
3,解決策の提示(今回、紹介するのがこちら)
4,商品の機能(優位性の説明)
5,実績者の声(感情に訴える説明)
6,値段発表(〇円のところ、特別価格〇円)
7,特典追加(さらに今なら〇〇をお付けして・・・)
8,希少性(〇時間限定・〇名限定)

サービスや商材によるかとは思いますが、売れる動画広告には売れる法則がございます。他社の動画広告なども参考にしていただき、費用対効果の良い動画を探してみてください。

⑤正方形・縦型の動画広告を制作する

Facebook広告の動画広告制作では、「縦型」と「正方形」の動画を制作することをオススメいたします。特に縦型は必須で外すことができないので、理由について解説いたします。

先述で申し上げた「フィード広告」「インストリーム広告」「ストーリーズ広告」の3つの広告から考えています。すべての広告で推奨である「縦型」の動画は外すことができません。制作リソースが圧迫すると結果的にPDCAを回すことができず、費用対効果の改善に取り組む時間が減りますので、無理をしない政策をオススメします。

Facebook広告動画広告の課金方式

やり方・方法

Facebook広告の動画広告では大きく分けて3つの課金方式がございます。

①CPC(クリック課金)
②CPM(インプレッション課金)
③ThruPlayによる課金

それぞれについて、解説しますので以下をご確認ください。

①CPC(クリック課金)

Facebook広告のCPC課金とは、動画がクリックされるたびにお金が発生する課金方式です。CPCは、Cost Per Clickの略で、計算式は「CPC=費用÷クリック数」で計算することができます。

CPC課金はFacebook広告のフィード広告などの動画広告以外では主流な課金方法ですが、動画広告においてはあまり採用されていない配信方法です。Facebook広告の動画広告では、一番CPM課金が採用されています。

②CPM(インプレッション課金)

Facebook広告のCPM課金とは、動画が1000回表示されるたびにお金が発生する課金方式です。CPMは、Cost Per Milleの略で、計算式は「CPM=費用÷表示回数(インプレッション数)」で計算することができます。

Facebook広告 動画広告の中で一番王道な配信方法で、大半がCPM課金を採用しています。CPM課金では、同じコストでユーザーに動画広告が配信されればされるほど単価が下がり、費用対効果が良くなる傾向がございます。Facebook広告の動画広告ではCPM課金が最も採用されているため、CTRが高くなりクリックがされればされるほどお得に配信することができます。動画のクオリティを高めて1円でも安くコンバージョンできるように工夫してみてください。

③ThruPlayによる課金

ThruPlayとは、Facebook広告 動画広告の支払いオプションです。仕組みとしては、YouTube広告にも採用されていることと同様に以下の場合に費用が発生する仕組みです。

・動画が15秒以上再生された場合
・動画が最後まで再生された場合

Facebook広告側が、15秒以上再生されやすいユーザーにターゲティングをして再生してくれることも特徴です。例えば、インストリーム広告の例でもあったように「高額のサービスや商材」「売り切りではないサービスや商材」などの場合に効果的な課金方法と言えます。

ユーザーに動画を長く視聴してほしい動画を配信したい場合はこの「ThruPlay」をぜひ活用してみましょう!

まとめ

まとめ・結論

本記事では、Facebook広告 動画広告の種類・制作ルール・課金方式などの基本的な内容から、動画広告を制作するうえでのポイント・ノウハウの応用まで徹底的に解説いたしました。

動画広告と聞くとハードルが高くなってしまいますが、実際には画像のみでFacebook広告の動画広告を配信することができたり、さまざまな工夫がなされています。特に動画広告の制作のポイント(コツ)の解説は実務的かつ実践向きな内容を解説いたしました。Facebook広告の動画広告の運用をこれから考えている方・実際に運用しているが運用に困っている方にとって有益な情報となれば幸いです。

Facebook広告 動画広告を含めたFacebook広告の運用代行を依頼したい、インハウス化をしてくれるコンサルティングサービスを探しているといった方は、ぜひマイチームスへご相談ください。本記事のようにさまざまなノウハウや経験をもとに運用サポートをさせていただきます!

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