Googleキーワードプランナー(旧Googleアドワーズ)について、具体的な使い方から便利機能の紹介・キーワードプランナーの代替ツールまで徹底的に解説いたします。キーワードプランナーは、キーワード選定・SEO対策・市場調査まで行える優秀なツールなのでぜひ使い方をマスターしてください。
本記事によって、こんなことを学び、実際にできるようになります!
・Googleキーワードプランナーの概要が理解できる
・Googleキーワードプランナーが無料でできる限界が理解できる
・Googleキーワードプランナーでできることが明確になる
・Googleキーワードプランナーの便利機能が知れる
・Googleキーワードプランナーの無料代替ツールを知れる
・Googleキーワードプランナーを活用したキーワード選定ができるようになる
キーワードプランナーとは?
キーワードプランナー(旧Googleアドワーズ)とは、Google公式の無料ツールです。Google広告アカウントに紐づいており、Google広告へ掲載する際の入札単価・キーワードボリュームの調査を無料で使えるツールです
例えば、Googleリスティング広告を掲載する際、キーワードごとに知りたい「ページ上位に表示する際の入札単価」「クリック数」「平均クリック単価」などを知ることができます。またキーワードプランナーはSEO対策をしている人にとっても「月間平均検索ボリューム」「競合性」「関連性のあるキーワード候補」なども調査することができる非常に便利なツールです。
しかしながら、冒頭で覚えておいていただきたいことは、Google広告を実際に使わないと月間平均検索ボリュームが「100~1000」「1万~10万」など、ざっくりした概算数値しか把握できません。Google広告の利用は検討しておらず、このようなケースの場合は代替ツールを検討すべきでしょう。
SEO対策・Google広告の運用をする方にとってはマストツールです。本記事を読むまでにキーワードプランナーの概要は知っているけど、機能を含めた詳細までは知らない・応用の使い方は知らないという人も多いのではないでしょうか。具体的に説明するので、最後までお読みください。
キーワードプランナーでできる3つのこと
キーワードプランナーでは、いくつかできることがあります。具体的に、どのような利用ができるのかについても解説していきます。多数ございますが、3つに絞って解説します。
①キーワードボリューム(検索数)の確認
②関連キーワード候補の洗い出し
③Google広告掲載時の予測データ確認
①キーワードボリューム(検索数)の確認
キーワードプランナーでできることは「キーワードボリューム(検索数)の確認」です。こちらを活用して、具体的に以下のようなことを行うことができます。
(具体的にできること)
・Google広告のキーワード選びの参考材料
・SEO対策のキーワード選びの参考材料
・新規参入、新規事業の立ち上げの際、サービスのニーズ確認
この際、キーワード検索数はもちろん「競合性」「ページ最上部での平均クリック単価」「平均クリック単価」などの情報も参考になります。
先述でも述べたように、Google広告を利用していない場合は「100~1000」「1万~10万」などのざっくりした数値でしか表示されませんが、Google広告広告を利用している場合は「890」「21500」のように具体的な数値を把握することができる点も把握しておきましょう。
②関連キーワード候補の洗い出し
次にキーワードプランナーでできることは「関連キーワード候補の洗い出し」です。
キーワードプランナーにログイン後、「新しいキーワードを見つける」から、自社の商品やサービスとマッチしている可能性が高いキーワードを見つけ出すことができます。いくら長年、サービスや商品に携わっていたとしても人間が探し出せるキーワードには限界があります。
(具体的にできること)
・Google広告で成果のいいキーワードを洗い出せる
・Google広告でみんなが登録していないお宝キーワードを洗い出せる
・SEO対策で対策すべきキーワードを洗い出せる
さらに、キーワードプランナーの画面右上にある「キーワード候補をダウンロード」をクリックして、関連キーワードの一覧をCSVファイルで確認することもできます。
③Google広告掲載時の予測データ確認
キーワードプランナーでできること3つ目は「Google広告掲載時の予測データ確認」です。
実際にGoogle広告を初めて掲載する、今まで取り組んだことがないジャンルでGoogle広告を出稿する場合に、見込まれる成果をツールを活用することで予測することができます。
(具体的にできること)
Googleリスティング広告を出稿した際の
・表示回数
・クリック数
・費用
・クリック率
・平均クリック単価
などを予測することができます。
これはGoogle広告を検討している人にとっては非常に嬉しい機能です。しかしながら、ここで提示される数値は筆者の経験上、少しGoogle側がよく見積もって出している傾向が高いので、あくまで参考値程度にしていただいたほうがいいでしょう。
キーワードプランナーの便利な機能
キーワードプランナーには、その他にも便利な機能が多数ございます。特に利用頻度が高く、オススメな機能をピックアップ致しました。
キーワードプランナーの便利な機能
・表示項目の変更
・期間を絞ったキーワード情報取得
・キーワード情報のダウンロード
・地域・言語・検索ネットワークの変更
・フィルタの追加
表示項目の変更
はじめにキーワードプランナーの「表示項目の変更」機能についてです。こちらは目的に応じて表示・非表示をすることができます。具体的には以下の項目を調整することができます。
・月間平均検索ボリューム
・競合性
・広告インプレッションシェア
・ページ上部掲載の入札単価(低額帯)
・ページ上部掲載の入札単価(高額帯)
・アカウントのステータス
・オーガニック検索のインプレッションシェア
・オーガニック検索の平均掲載順位
チェックボックスで簡単に調整することができます。便利な機能なので、ぜひお使いください。
期間を絞ったキーワード情報取得
次にキーワードプランナーの「期間を絞ったキーワード情報取得」についてです。右上にあるカレンダーから、期間の絞り込みができます。期間を絞ることで実際に以下のようなことを調査できます。
・キーワード自体のニーズの変化
・キーワードの季節性
キーワードボリュームが増えてニーズが増えているか、一過性のものではないかなど調べることができます。
キーワード情報のダウンロード
キーワードプランナーでは「キーワード情報のダウンロード」を行い、Excel(CSV)データ等を取得することができます。
キーワード候補を簡単にダウンロードすることができるので、
・自分のキーワード分析データとして活用
・社内稟議用のデータとして活用
・クライアント提出データとして活用
など社内にも社外にも活用することができるデータが取り扱えます。ぜひお試しください。
地域・言語・検索ネットワークの変更
キーワードプランナーは「地域・言語・検索ネットワークの変更」を設定して、ターゲットや広告配信先などのセグメントを絞ったうえでキーワード取得ができる大変便利な機能です。
・国単位
・47都道府県単位
・言語(日本語、英語、中国語などすべて網羅)
・Googleのみ、Googleと検索パートナー
※検索パートナーの詳細までの絞り込みは不可
たとえば、外国人向けのサービスを展開する場合や特定のエリアでサービス・商品を販売する場合など、こちらの便利機能が有効的でしょう。
フィルタの追加
最後に画面右上のフィルタマークを押すことでさまざまなフィルタをかけることができます。
・キーワードのテキスト
・アカウントのキーワードを除外
・月間平均検索ボリューム
・競合性
・広告インプレッションシェア
・ページ上部掲載の入札単価(低額帯)
・ページ上部掲載の入札単価(高額帯)
・オーガニック検索のインプレッションシェア
・オーガニック検索の平均掲載順位
フィルタによる絞り込みで、キーワード候補を確認することができます!
キーワードプランナーを使ったキーワード選定
キーワードプランナーは、SEO対策のキーワード選定・Google広告のキーワード選定において活用することができる便利なツールです。実際にキーワードプランナーを使って、キーワード選定をする方法の実例について、解説いたします。
キーワード選定の手順
①自分の思い浮かぶキーワードをピックアップ
②その単語やフレーズを「キーワードを選択」に入力して検索
③月間平均検索ボリュームが多くて競合性の低いキーワードを抽出
Google広告の場合
④そのキーワードの入札価格を調査
⑤入札単価に対してCVRが3%と仮定した場合に、採算が取れるかで判断
SEO対策の場合
④実際にGoogle検索窓で検索をしてみて、上位10記事を調査
⑤文字数が比較的少なかったり、中小企業や個人でも上位にきていれば候補を決定
このようにキーワード選定を進めてください。もっと詳しく知りたいという場合は直接お問い合わせいただいても構いません。
キーワードプランナーの代わりになる無料ツール3選
上記でお伝えしたように、Google広告を一定金額利用していればキーワードプランナーで検索ボリュームを「550」「21500」のように実数で把握することができますが、Google広告を使っていなかったり、少額しか利用していない場合は「100~1000」「1万~100万」のように概算数値しか把握することができません。
そのような場合、その他の無料ツールを検討することも必要でしょう。今回は無料で利用することができるツールに絞って紹介いたします。
※筆者のオススメはruri-co(ルリコ)とUberSuggest(ウーバーサジェスト)です
①ruri-co(ルリコ)
ruri-co(ルリコ)は無料にもかかわらず、非常に優秀なSEO対策の補助ツールです。
・Webサイトを開くだけ
・面倒な登録やログインも一切必要なし
・回数制限もなし
一般的にはサイト登録が必要でメルマガがバンバン届いたり、回数制限があったりしますが、ruri-co(ルリコ)では一切ございません。ブラウザ上で稼働する無料のサジェストキーワードツールです。
具体的には以下のような項目を見ることができます
キーワード:サジェストキーワード(関連キーワード)
検索ボリューム:月間推定検索数
類似率:各サジェストキーワードで1ページ目に表示される割合
1位~10位:調査キーワード
サジェストキーワード(関連キーワード)がかなりの数表示されたり、1つ1つの検索ボリュームを細かく見ることができたり、非常に便利なツールです。Googleキーワードプランナーが利用できない場合は、ruri-co(ルリコ)をぜひお使いください。
②UberSuggest(ウーバーサジェスト)
UberSuggestは、SEO対策に特化したツールで無料で使える最強ツールです。無料にもかかわらず、多機能で非常に優秀です。実際に以下のような情報を調べることができます。
・キーワード候補
・VOL(検索ボリューム)
・CPC(クリック単価)
・PD(優良難易度)
・SD(SEO難易度)
一覧表のような格好で見ることができるので見やすいです。また、CSVデータのダウンロード・クリップボードへのコピー機能などもあり、無料とは思えないほど充実したツールです。
③aramakijake(アラマキジャケ)
aramakijakeはオーガニック検索の検索順位別に推定の検索ボリュームを調べることができる無料の調査ツールです。同じ画面でYahooのオーガニック検索のキーワードボリュームも確認することができます。
チェック完了後に関連語句が表示され、クリックするとその関連語句の検索数を把握することができることがメリットです。キーワードプランナーとの違いは、表の一覧形式で確認することができないので、1つずつ検索しなければならない点がデメリットです。
まとめ
今回、Googleキーワードプランナーについて解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか。Googleキーワードプランナーは非常に優秀なツールでGoogle広告だけではなく、SEO対策・市場調査などでも利用することができる無料ツールです。
しかしながら、Google広告を利用していなければ無料でできる限界があることも説明いたしました。そこで、代替の無料ツールも併せて紹介いたしました。無料のサジェストキーワードツールを探している場合は「①ruri-co(ルリコ)」「UberSuggest(ウーバーサジェスト)」も非常にオススメです。
このようにGoogle広告・SNS広告などの広告に精通した筆者が所属するマイチームスでは、広告運用代行・インハウス化支援などを行っております。キーワード選定も成果を出すために非常に大切です。プロフェッショナルに任せたいといった場合はお気軽にお問い合わせくださいませ!