【超重要】リスティング広告のキーワード選定方法・運用上の注意点

リスティング広告 キーワード

リスティング広告においてキーワードは非常に重要な要素です。そのリスティング広告のキーワードについて、徹底的に解説いたします。具体的なキーワードの選定方法から、キーワードの決定方法、キーワードの運用上の注意点など、1つ1つ深掘りして解説しますので、完璧にマスターしてください。

本記事を最後まで読んでいただくことで、以下のようなことを理解できるようになります。

・リスティング広告のキーワードの重要性
・リスティング広告のキーワードの選定ができるようになる
・リスティング広告のキーワードに関するツールを知れる
・リスティング広告のキーワードの最終決定までできるようになる
・リスティング広告のキーワードの運用上の注意ポイントがわかる

目次

リスティング広告のキーワードとは

まずはじめに

リスティング広告のキーワードとは、「ユーザーが実際に検索している検索語句」と「GoogleやYahooで実際に検索エンジンの上位に表示される広告」を一致させるために利用する単語・フレーズのことである

したがって、このキーワード選定は広告のパフォーマンスを上げるにあたって非常に重要な指標となっており、理解度を深めることがマストです。まず初めに言葉の定義について、キーワードとフレーズの違いやGoogleリスティングとYahooリスティングでの違いという言葉の違いがあるので、以下にて理解をしておきましょう。

キーワードとフレーズの違い

検索キーワード:検索エンジンに入力された文字を空白前後で分解したもの(1語)
検索フレーズ:検索エンジンに入力されたキーワードそのもの(2語以上の組み合わせOK)

ユーザーが検索するキーワードとリスティング広告でのキーワードの違い

リスティング広告でのキーワード

単語やフレーズとマッチタイプの組み合わせのこと

ユーザーが検索するキーワード

ユーザーが実際に検索するキーワード・フレーズのことである

GoogleリスティングとYahooリスティングでの表現の違い

Googleリスティング:検索語句
Yahooリスティング:検索クエリー

※GoogleとYahooでは、言い方の違いであって「検索語句=検索クエリー」と認識していただいて全く問題ありません

言葉の定義について正しく理解することができたところで、実際にキーワードを選ぶ選定手順について解説して参ります。

リスティング広告キーワードの5つの選定手順

手順・ステップ

リスティング広告のキーワードを選ぶにあたっての大前提の考え方として、大切なことがございます。それは「サービスや商品を知っている広告担当者目線」「ユーザーの気持ちになって考えるユーザー目線」「世の中の統計データなどのファクト(事実)」の3つの視点が必要です。それらを踏まえて、リスティング広告のキーワード選定までの手順をお伝えいたします。

①広告運用担当者の主観

まずは、広告運用の担当者などの実際にこの広告運用に関わる担当者にヒアリングを行ってください。GoogleリスティングやYahooリスティングで検索されているキーワードを思い浮かぶだけ挙げてもらいます。

キーワードの候補を上げやすくする項目
・サービスや商品は、どのようなキーワードで検索されていそうか
・サービスや商品は、どのようなメリットや特徴ががあるのか
・サービスや商品は、どのような人に使われているのか
・サービスや商品は、どのような競合がいるのか

実際に長年サービスや商品に携わってきた方であれば、さまざまなキーワードが挙げられるかと思います。その中には、お宝キーワードと言われるような競合他社が目を付けられていないキーワードに出会えることもよくあります。

しかし一方では、固定観念が働いて特定のキーワードに偏りが出たり、実は全然調べられていないキーワードを候補のキーワードとしてあげてしまうなどのケースもあります。実際に、このように取り組んでもらうことでサービスや商品の改善に繋がったりするケースもあるので、複数の方からキーワードを挙げてもらってください。

②ユーザーにヒアリング・アンケート

次に、サービスや商品を実際に利用しているユーザーにヒアリングすることをオススメいたします。ヒアリングができる環境下の広告主の方は、マストで行ってください。利用ユーザーには実際に以下のような質問をしてみるといいかと思います。参考にしてみてください。

・商品やサービスを調べた時に利用したキーワード
・商品やサービスを知ったきっかけ
・商品やサービスを利用した理由
・商品やサービスを利用した上での感想

ユーザー1人1人にヒアリングをすること、メルマガ配信などを行って一斉にアンケートすること、などユーザーのリアルな声を聴くことは非常に重要です。商品やサービスによっては、ヒアリングできないケースもあるかと思いますが、できるのであれば必ず行ってください。

③ファクト(事実)を集める

リスティング広告のキーワード選定の情報収集としてマストで行っていただきたいことは、ファクト(事実)である1.5次情報・2次情報を集めていただきたいです。具体的なファクトの探し方は以下です。

1.5次情報の収集

・Twitter、InstagramなどSNSからの情報収集(検索数やいいねやリツイートが多いもの優先)
・自社の商品やサービスとあったウェブサイトからの、レビューからの情報収集
・自社の商品やサービスとあったQ&Aサイトから情報収集

※Googleマップ、Amazon、楽天、Yahoo!知恵袋、OKWAVEなどさまざまなレビューサイト・Q&Aさいとなどがございます

2次情報の収集

・商品やサービスを利用する年齢層、性別などの統計データ
・商品やサービスを利用する理由をヒアリングした統計データ
・商品やサービスを利用するきっかけをまとめた統計データ

2次情報を集めておくことで、実際にウェブサイトやLP(ランディングページ)の改善にも生かすことができます。1.5次情報では、お宝キーワードを見つけることができる可能性があるので、ぜひ取り組んでみてください。

④Googleキーワードプランナー

キーワード選定の最後の情報収集は、Googleのキーワードプランナーを利用することです。なぜYahooのキーワードアドバイスツールではないかと言うと、GoogleとYahooはアルゴリズムが一緒のため、検索回数が多いGoogleのキーワードプランナーを挙げました。ただし、リスティング広告においてYahoo広告で配信する場合は、GoogleとYahooで検索の傾向が違うのでキーワードアドバイスツールを必ず使ってください。

Googleキーワードプランナーでは、以下のような情報を収集することができるので参考にして下さい。

キーワードプランナーで重要な指標

・月間平均検索ボリューム
・競合性
・関連性
・入札単価

キーワードプランナーでは候補のキーワードとして挙がったキーワードをデータダウンロードして保存しておくことができます。キーワードを精査する際に有効なので、必ずデータを保存しておいてください。

⑤キーワードを精査して決定

ここまで①~④の手順で情報を収集することができたら、あとはキーワードを実際に精査してキーワード選定を行って参ります。ここで大前提の考えとして「キーワード選定に正解はない」、正解は実際に配信された後に「ユーザーが答えを出す」ということです。

どういうことかと言うと、キーワード選定で必ずこのようにしなければならないなどの法則はございません。あくまで傾向として「検索ボリュームが大きく、競合性が低いキーワードがいい」という考え方はございますが、このようにしなければならないはございません。

キーワードプランナー以外のツール

ここでは、先ほどGoogleのキーワードプランナーを利用するように解説しましたが、キーワードプランナーは実際にGoogle広告の準備をしないと利用できなかったり、利用していないと検索ボリュームが実数では出ず、100~1000などの幅を持たせたデータしか見れないなどのケースもあります。

そこで、そのような方はキーワード選定をするうえで他にもツールがございますので、併せて紹介させていただきます。

①Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソール

引用:Googleサーチコンソール

まずはじめに、Googleサーチコンソールをオススメいたします。Googleサーチコンソールは、リスティング広告を利用するにあたって、ウェブサイト等でSEO対策などを行い、すでに無料で集客をしている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。そんな方にオススメなのが、Googleサーチコンソールです。

Googleサーチコンソールでは、広告主が運営するウェブサイトと関連のあるキーワードを見つけることができます。実際に表示回数・クリック数なども確認することができるので、キーワード選定の参考になります。手順は以下の通りです。

Googleサーチコンソールでキーワードを見つける手順
1,Googleサーチコンソールを開く
2,左上から該当するウェブサイトを選択
3,左メニューの検索パフォーマンスをクリック
4,クエリから表示回数・クリック数などを確認する

SEO対策で無料集客をしていない場合は、対象外になりますが、対象者は必ず行ってみてください。

②ruri-co(ルリコ)

ruri-co(るりこ)

引用:rurico(るりこ)

次にキーワードプランナーの代替となるツールになる「ruri-co(ルリコ)」について、紹介いたします。結論、ルリコはかなりいいです。その理由は以下です。

ruri-co(ルリコ)のメリットや特徴
・無料ツールである
・類似するキーワードが一覧で表示される
・検索ボリュームが一覧で表示される
・検索回数の制限がない
・会員登録などの手間も不要

※ただし無料ツールなのであくまで参考程度にしていただき、利用する検索エンジンが提供しているツールを利用することを1番推奨します。

キーワードプランナーが使えない、キーワードプランナーで正確な数値を把握できないとお困りの方はぜひruri-co(ルリコ)を使ってみてください

③検索サジェスト

Googleの検索サジェスト

最後に少しツールというわけではないですが、検索サジェストについても有効的なので解説いたします。まず検索サジェストの意味合いについて、解説いたします。

検索サジェストとは?

GoogleやYahooの検索窓で検索したときに予測変換で出てくるフレーズのこと

例えば、リスティング広告と検索窓に記載した時に「リスティング広告 費用」「リスティング広告 やり方」「リスティング広告 Google」などの候補キーワードが表示されます。このように検索サジェストを有効活用することも1つの手段でしょう。

リスティング広告の決定手順

手順・ステップ

リスティング広告のキーワードをさまざま情報収集していただいたかと思います。次に、選定したキーワードを決定して実際に登録をしていきましょう。その道しるべを解説いたします。

①キーワードの決定

まずはじめに、やらなければならないことは「軸キーワードの決定」「キーワードのジャンル分け」です。軸キーワードとは、1つの単語だけでも検索ボリュームが大きいキーワードのことです。リスティング広告の例であれば、以下のような軸キーワードが挙げられます。

軸キーワードの例
・リスティング広告
・Google広告
・Yahoo広告

その次にその軸キーワードに掛け合わせるキーワードをジャンル分けして参ります。検索クエリは大きく4つのジャンルに分けることができます。

・Knowクエリ(知りたい)→利用しない
情報収集をしたいというユーザーの意図を示すキーワード

・Goクエリ(行きたい)→利用する
特定サイトや特定場所の検索などのキーワード(指名キーワード等)

・Doクエリ(やってみたい)→利用する
行動したいユーザーの意図を示すキーワード(修理・見積もり・会員登録など)

・Buyクエリ(買いたい)→利用する
商品やサービスを購入すべき価値があるのかを調べたいというユーザーの意図を示すキーワード(オススメ・人気・口コミ・プレゼントなど)

分類されないキーワードなどもございますが、最終は購買に繋がりそうなキーワードを広告担当者がピックアップして進めてください。

②キーワードをグルーピングする

上記にて選定したキーワードをグルーピングいたします。キーワードを意図や属性ごとにグループ化して、広告グループに設定いたします。例えば、Web広告・SNS広告の運用代行を行うマイチームスなどの場合、以下のようなグループを行います。

広告グループ:リスティング広告
・リスティング広告 費用
・リスティング広告 Google
・リスティング広告 Yahoo
・リスティング広告 メリット

広告グループ:Facebook広告
・Facebook広告 費用
・Facebook広告 代理店
・Facebook広告 やり方
・Facebook広告 メリット

このようにグループ化することによって、広告文の精度を上げることができます。筆者は広告グループごとにグルーピングしたキーワードをまとめることが多いです。

③マッチタイプを適切に設定する

マッチタイプは、2023年4月現在「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3種類がございます。費用対効果を向上させるためには、このマッチタイプの使い方が非常に重要になります。ただし、マッチタイプに正解はございません。筆者が行う2つのパターンについて解説いたします。

■部分一致→完全一致
①すべてのキーワードを部分一致で設定
②実際にコンバージョンした検索語句(検索クエリ)をフレーズ一致・完全一致に登録
③さらに順調に進んでいれば、コンバージョンしそうなキーワードをピックアップして登録

※検索ボリュームが大きい検索語句は完全一致、少ない検索語句はフレーズ一致で設定します

■完全一致→部分一致
①すべてのキーワードを完全一致で設定
②コンバージョンをさせながら、機械学習の精度を高める
③コンバージョン数多い検索語句を部分一致に変更

※予算消化が思うように進まない場合は、設定する完全一致のキーワードを増やしてください

商品やサービスに対する検索ボリューム、予算などの諸条件によってどちらで運用すべきか異なりますので、わからない場合はマイチームスにお問い合わせいただいても構いません

リスティング広告キーワード運用においての注意ポイント

注意点
注意点

最後にリスティング広告のキーワード運用における注意点をお伝えいたします。結論、リスティング広告は登録・設定をして終わりではございません。どれだけこの運用に力を入れていけるかが成功へのカギになります。具体的に2つの方法を解説いたします。

【超重要】リスティング広告の除外キーワード

1つ目は、除外キーワードの設定を定期的に行うことです。Google・Yahooともにどちらのリスティング広告においても重要なことです。Yahooのリスティング広告では、実際に1ヶ月1回以上のキーワードの見直しが推奨されています。では、具体的に行わなければならないことはなにかについて解説いたします。

検索語句(検索クエリ)で明らかに自社の商品やサービスにマッチしないキーワードの除外
検索語句(検索クエリ)でコンバージョンしていないキーワードの除外

とにかくこの2つを1ヶ月に1回以上、もっと言うなら1週間に1回以上除外キーワードの見直しを行ってください。特に部分一致でマッチタイプを選択した際、初期フェーズで検索語句が暴れることが想定されます。部分一致で設定した初期はデイリーで(毎日)除外キーワードの設定を行うようにしてください。

【運用後】リスティング広告のキーワードのブラッシュアップ

最後に、リスティング広告のキーワードは登録をして終了ではなく、キーワード自体のブラッシュアップが必要だということです。キーワードをそのまま放置している広告主・広告代理店もかなり多くいらっしゃると聞きますが、絶対NGです。適切にキーワードが設定できているか、できていない場合は随時変更を行いましょう。キーワードの見直しポイントは以下です。

キーワードがインプレッションされているか
キーワードからコンバージョンが確保できているか

この2つのポイントをチェックしましょう。インプレッションが出ていないものは検索ボリュームが少ないか、評価されていないかいずれかです。いずれにしてもそのキーワードを放置しておくとパフォーマンスが低下するので、すぐにオフにしましょう。

コンバージョンが確保できていないケースも無駄に広告予算を消化してしまうので停止してください。ただし、予算消化が言ってい進んでいなければ判断することが難しいので、消化金額が大きくコンバージョンしていないキーワードを優先的に停止するようにしてください。

まとめ

まとめ

本記事ではリスティング広告のキーワードについて、解説いたしました。リスティング広告の具体的なキーワードの選定方法から、キーワードの決定方法、キーワードの運用上の注意点など、さまざま深堀りをして解説いたしました。本記事を最後まで読んでいただくことで、リスティング広告におけるキーワード選定・登録までマスターできたのではないでしょうか。

冒頭でも申し上げたようにリスティング広告においてキーワードは非常に重要な要素です。キーワードの選定を適切に行うとパフォーマンスが伸び、逆にキーワード選定を適切に行えないとパフォーマンスが落ちます。このようにリスティング広告の運用には知識と経験が必要です。理解はできたけど、運用の経験がなくて不安だという方はぜひマイチームスにお任せください。プロの経験と知識でパフォーマンスを最大化させます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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